牡蠣が食えたら

#牡蠣食えば のサブブログにしました。

キッズ携帯の充電が切れるとき

最近じゃ小学生が携帯電話を持ち歩いていることも珍しくないみたいで、街中でも電車内でも引っ張ったらブザーが鳴る紐の付いてるパステルカラーのキッズ携帯なるものをランドセルにぶら下げてる小学生をよく見かけます。でも僕らにしてみたら小学生で携帯電話なんて考えられないことでした。
考えられないというか当時の僕らにその発想はなかったし携帯電話は大人のオモチャだと思ってたけど、いまのケータイはちゃんと子供に持たせる用のケータイがあって防犯ブザーもついてて子供用はきっとバイブレーションは控えめなんでしょうけどその代わりにGPSもついてる高機能で、親の気持ちになれば万が一のこととか考えると持たせておきたい気持ちもよくわかりますし、有り体に言えば便利な世の中になったなって感じです。

僕が初めて携帯を買ってもらったのは高校受験も終わった中3の春休み、いまから10年以上も前です。カシオの白い携帯でカメラ付きが新しかった時代です。当時は30万画素で喜んでた大人たちもいまじゃ画質と画素数は関係ない画素数よりセンサーサイズだとかもっともらしく言ってますし、もはやケータイなんて言葉も無くてスマホガラケーですから、随分とケータイまわりの事情も変わりました。
この前部屋を片付けていたら高校の時に買ったautalbyが出てきまして、久振りに触ったら軽くて薄くて小さくてとても使いやすそうで、最近のどんどん大きくなっていくスマートフォンにも見習って欲しいなと思います。

時代は変わっていくものですから小学生が携帯電話を持ち歩いていてもおかしくはないのでしょう。
ついこの間も銀座線の虎ノ門ー新橋間だったと思いますけど電車の中で女子小学生がキッズ携帯片手に「え? いま? 上野ー」って電話していました。小学生が携帯電話を持つようになれば電車の中で通話する小学生も当然現れるでしょう。
でも君のご両親は君を危険から守るためにそのキッズ携帯を持たせてるんであって周りの人に聞こえるように自分の行き先を話すとか電車の中で電話するとかはその目的に必ずしも沿ってるとは言えないんじゃないの? っていうかいま上野じゃないしその歳にしてその嘘使うの? って思いましたけどね。だからと言って驚きはしませんでした。

ですが、今日見かけた小学生はなかなか興味深いものがありました。
その子は多分一年生で見た目はまだ幼稚園児かというくらい幼いから制服とランドセルのおかげで辛うじて小学生だとわかったんですけど、その女の子が道端でキッズ携帯で誰かと電話してまして、その子をよく見ると携帯からコードが伸びていてそのコードの先には充電器があったんですよ。
充電器ってあれですよコンビニで売ってる乾電池使って充電するタイプの充電器。大学生がカラオケでオールする度にコンビニから消えていくあの乾電池式の充電器を左手に、キッズ携帯を右手に道端で電話する小学一年生。
なにこのミスマッチ感。

でも、この状況面白いなと思ってすぐさま3人くらいにこんな小学生道端にいたんだけどって話したらいまいち共感してもらえませんでしたが、なんか書いておきたかったのでその時感じたミスマッチ感について書いてみようと思います。

まずキッズ携帯と電池切れの組み合わせが面白いなっていうか、いやキッズ携帯だって携帯電話なんだからそら電池切れくらいするんですけど、たぶん電池切れるまで使い続ける状況って考えにくいなと思うんですよ。
キッズ携帯って見た目も機能的にもガラケーなんですけどガラケーって電池の持ちはいいんです。そして小学生が外出してる時間はそこまで長くないはずで、せいぜい1日8時間とかそれくらいだと思います。防犯のために持たせてることを考えると家では毎日充電してると思いますから、朝出る時には満タンですよね。一体どれだけ使ったんだろう。授業中にメールとか電話とかもちろんしないだろうし、スマホゲームやLINEのやりすぎも考えにくいんですよねガラケーだから。そう考えていくとやっぱり小学生が外出先で携帯の充電切れを起こす状況っていうのがなかなか無いことなんじゃないかって思います。

まあうっかり充電忘れてたとかイタ電しまくったとか電池切れになる状況は考えられなくはないんですが、じゃあ電池切れてどうしようってときにおもむろに充電器を取り出して充電しながら何事もなかったかのように電話している小学一年生って凄くないですか。しかも乾電池式ですよ。もし親が充電器持たせるとしたらたぶんリチウムイオンバッテリー式の充電器を持たせると思うんですよ繰り返し使えるから。乾電池式っていうのは緊急事態用じゃないですか。
じゃあその小学生は電池切れたやべえってなってコンビニ駆け込んで充電器買ったの?本当に?あれ1000円くらいするよ?僕らが小学一年生の時は1000円なんて持ってないどころか学校にお金を持っていくことは禁止されてたし、緊急事態に1000円がサッと出てくるって凄いなその1000円あればお菓子だってプリキュアのシールだってノートだって買えるのに、いまの僕だって財布に1000円札1枚も入ってないこともあるのに。しかも充電器だって種類があってプラグの差込口の形状とか間違えたら使えないのにちゃんと確認して買ったって本当に小学一年生なのかな。

でもよく考えると親が持たせてるっていう可能性もあるんですよねやっぱり。リチウムイオンバッテリー式だとそのバッテリーの充電も管理しなきゃいけないけど、乾電池式なら万が一携帯も乾電池も電池切れしてても乾電池なら小学一年生でも買えるだろうし。あれ、じゃあそんなにおかしなことじゃないのかな?だから共感されなかったのかな。

じゃあなんであんな面白かったんだろうと思ったんですけど、やっぱりそのビジュアルなんですかね。身長なんて1メートルくらいの小学一年生が片手にケータイ片手に充電器で電話してる光景の異様さというか、大人と同じ行動をまだ小さい子供がやってる面白さというか。その行動女子高生がやってるならわかるけど小学一年生ですからね、しかもキッズ携帯だし。
いやでもおじさんがキッズ携帯と充電器で持ちながら電話してたらもっと怖いな。

まあそんなようなことをその小学生を見つけた一瞬のうちに無意識に考えてこれ面白いなって思ったんですけど、うーんやっぱり伝わらないかもなぁ。
それにしても小学一年生が充電器使ってまで電話したかった相手って誰なんだろう。

お母さんか。

以上です。