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日産GT-R

文章

スクランブル交差点を横断しようと信号待ちをしていると、前に立つカップルの会話が聞こえてきた。
「おい、いまの車見たか?」
「うん、凄い色してた」
「あの車知ってるか?」
男は女に聞いて、女は興味無さそうだった。ちょうどメタリックブルーというかコバルトブルーというかキラキラに輝く濃いブルーのGT-Rが走り抜けていったところだった。
見ると彼氏は背の低い白人男で、頭をスキンヘッドにし、縁なしメガネを掛けている。彼女の方は日本人の女で太っていた。二人の会話は英語だ。
男は続けて、
「あれは日産GT-Rだ、あの色は珍しいな」
と言うが女は「なにそれ?」といった反応だったので、
「お前は本当に車に興味がないな、一体お前は何に興味があるんだ?」
と質問した。

女は一拍置いてから、

"Men. HAHAHA!!"

と答えた。

信号が青に変わり、前の2人を追い抜いたあとよせばいいのに振り返って顔を確認したくなった。嫌な気分が増すだけだった。


今週のお題「ゾクッとする話」

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