短歌の目 8月の振り返り
短歌の目、初挑戦の8月。
振り返ります。振り返っているようで振り返ってないかもしれない。大目に見てネ。
1.ジャワ
いつまでも子供じゃないと強がって一匙食べたジャワの辛さよ
ジャワカレーは辛いカレーの代名詞だったのに、いまでは市販のルウを辛いと思わなくなってしまった。大人になると味覚は鈍感になるという。背伸びをしてもカレーが辛い子供の歌。
2.くきやか
烈日に街くきやかになる前の僅かな時間に駅まで行きたい
正直に言うとくきやかの意味がわからず調べた。コントラストの強いことかと思ったので、そうなる前の日差しの弱い時間帯に出勤したいというこれは最近の通勤の様子。説明的過ぎてよろしくない。
3.蝉
今日のため伸ばした髪を結う君の浴衣に留まる蝉のブローチ
浴衣を着てバッチリ気合を入れてきた女の子に蝉がとまっていたら残念だなぁ。ちょっとしたことで全てが台無しになる無常感。
4.冥
冥王星と冥土喫茶しか思い浮かばなかった。ありきたりでつまらない。
5.まつり
まつり縫いできたら合格差し上げます裾上げ検定三級試験
「まつり」が「祭」でないので、これは「祭」ではないのだろうと勝手に思った。
6.日焼け
ベランダで日焼けするのはやめましょう管理組合からのお願い
布団を干すなという管理規約はよく見かけるが、日焼けするなという規約は聞かない。ところでベランダではなくバルコニーが正しい。言葉を間違えている。
7.くちづけ
くちづけをかわした日はママの顔さえも見れなか・・あっら抜き言葉!
くちづけと聞いてまず思い浮かんだのはレベッカのフレンズだった。
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8.風鈴
さっきから部屋が涼しいのは風鈴のおかげだろうか、エアコンのおかげだろうか。
9.菊
霜月や菊人形もそこそこに天神下のおでん屋急ぐ
花より団子、菊よりおでん。寒ければなおさらである。どうして菊人形を見に行こうなんて言ったのだろう。鑑賞の仕方もわからないのに。
10.【怪談短歌】
帰省から戻り玄関戸を開けるつけっぱなしのルームエアコン
ヒンヤリとしてゾッとした夏の実体験。
自分の作ったものを自分で解説するのはどうも苦手だ。
全体的に説明的過ぎて奥行きがない。初挑戦なので10首詠めただけでもよしとしよう。
初めて参加してみた感想としては、お題を見たときは10首は難しいと思ったが、最初に蝉のイメージが湧いて1首できたらそのあとはスラスラとできた。という感じだ。
失礼かもしれないが、お題が決められていると発表することの精神的ハードルも下がる気がする。その点、この企画は良いと思った。
以上、振り返りでした。