ホーロー製洗面台の欠けを補修した
洗面台のボウル、こんなことになっていませんか?
欠けてる。
ホーローって欠けるんですね。というか家の洗面台ホーローだったんだ。ずっと陶器というか磁器?セラミック?かなにかだと思ってました。確かにタカラスタンダードって書いてあるしタカラといえばホーローシステムキッチンですねキッチンじゃないですが。
調べました。ホーローというのはご存知かと思いますが金属にガラスの釉薬を焼き付けたものです。漢字で書くと琺瑯。
表面が滑らかで汚れを落としやすいだけでなく熱に強く耐久性に優れることから、住宅設備や調理器具などに広く使われています。野田琺瑯のコーヒーポットとか定番ですね。そういえば我が家でも使っています。
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しかし傷に強いホーロー製品でも、固い物を落とすなど強い衝撃が加わると表面のガラス層が欠けてしまう。
写真の黒くなっている箇所が欠けたところで、内側の金属が見えてしまっている。
ホーローの鍋とかポットなら欠けてもそれはそれで味になるんだけど(ならない?)、洗面ボウルはなんだか貧乏臭い。
このままでは目立つので補修をしたいと思います。
それで用意したのはこちら。
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ボンド ホーロー補修用
2液混合硬化型エポキシ樹脂系接着剤と書いてある。所謂パテというやつです。
2液混合硬化型との説明の通り、A剤とB剤の2種類のチューブが入っている。
これを混ぜ合わせてホーローの欠損部に盛り付け、時間を置いて固まったら紙やすりで表面を均してできあがり。実に簡単。小学生にもできそう。
それではさっそくやってみよう。
1.パテを混ぜ合わせる
チューブの中身はこんな感じの木工ボンドのようなものが入っている。木工ボンドって飲むヨーグルトみたいな味がしますよね。
白いのがA剤でグレーがB剤。グレーがだいぶグレーなんで混ぜてちゃんと白くなるの?って心配だったんですがちゃんと白くなりました。あとこれ一応基本は白なんですけど絵の具を混ぜれば色もつけられるみたいで、なのでちょっといいホテルにありそうな紺とか臙脂の洗面台にも使えそうです。臙脂色ってどうやって作るんだよ。
ちょうどいいお皿が無かったので開けたあとのパッケージを使いました。混ぜるの楽しい。
2.盛り付け
混ぜ合わせたパテを盛る。所謂パテ盛り。パテの工程は基本、混ぜる、盛る、削る、があるんですけど盛るのが一番楽しいですね。穴を埋めていく感じが。あとちょっと失敗しても削る工程で修正が効くところがいいです。
盛る量は欠けた部分が見えなくなる程度で充分。すぐには硬化しないので焦る必要はありませんでした。
写真だと盛りに盛ってますが実はこれは失敗例。このあとやり直したんだけど写真がなかった。実際にはもっと少なめでいい。盛ったあとにヘラとか指で均すと仕上がりに差が出ます。
3.固まるまで待つ
これが一番面倒くさい。なにしろ待つだけなので。
パッケージには固まるまで3時間以上かかると書いてある。完全に硬化してからでないとサンドペーパーをかけられないので、しっかり固まるまで待つ。
待ってる間は水をかけられないので洗面台が使えません。家族が洗面台を使わなそうな時間にやりましょう。
4.やすりがけ
完全に固まったのを確認したら、紙やすりをかけて表面を均します。これやったことないとわからないと思うんですけど、完全に固まると本当にカチンコチンになるんですよ。爪で押してみて痕がつく程度ではまだ固まりきってない。固まってない状態でやすりをかけると悲惨な状態になります。詳しくは後述。
やすりがけには400番くらいの耐水ペーパーを使用しました。ホームセンターに行くといろんなやすりが売っていて楽しいですね。金やすりとか紙やすりとか耐水ペーパーとか、番手も80番くらいから2000番くらいまであったと思います。"紙ペーパー"っていうのもありました。なにそれ。
5.完了
こんな感じになりました。若干色味が異なるので、完全にわからなくなってはいませんが、最初の写真と比べるとかなり目立たなくなっているのがわかると思います。写真だとわかりやすいように撮っているだけで実際はもっと目立ちません、きっと。
まとめ
時間はかかりましたが作業自体は簡単でした。AとBを混ぜて時間が経ったら固まるっていうのが理科の実験みたいで楽しいので、夏休みの宿題の自由研究なんかにもいいんじゃないですかね。夏休みもあと少しですし。ただ子供とやる場合には口に入れないように注意が必要だと思います。