秋の麦茶

我が家では毎年夏に麦茶を作っている。作っているといってもそんな大層なものではない。2リットルの容器に麦茶のパックを2つと水を入れて冷蔵庫に置いておくだけだ。笑福亭鶴瓶や松島トモ子が書いてあるやつである。

夏はそれを毎日作っては飲み、作っては飲みとガブガブ飲んでいるのだが、ある日突然パタッと飲みたくなくなる時がくる。昨日まであんなに麦茶を飲んでいたのに急に飲みたくなくなる。なぜだろう。理由はわからないのだが、毎年この時期になるとそれはやってくる。
その度に、ああ今年も秋が来たなあと、思うのである。我が家ではその現象のことを「麦茶に飽きたら秋が来る」と呼んでいる。嘘です。いま考えました。

そんな話を昨日飲み会の席で話したら、ポカーンとされてしまった。
「うちは一年中麦茶を飲んでいるけどな」
という人もいれば、
「麦茶はペットボトルしか買ったことがない」
という人もいた。

共感しあうというのは難しいものだな。今日はそれだけ。

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