牡蠣が食えたら

#牡蠣食えば のサブブログにしました。

ベビーカー通り魔事件の話

一昨日Twitterを眺めてたらこんなツイートがリツイートされてきた。

ここでそのツイートのリンクを貼ろうとしたんだけど、もう削除されてるようだ。どうしよう。

トゥゲッター?にありました。

関係ないけどこのtogetterというサービスは削除されたツイートでも残しておけるウェブ魚拓のような仕組みなんだろうか。

ツイートの内容は、駅の構内で母親が押すベビーカーに乗せられた1歳の男児が、通りすがりの60代の男に突然殴りかかられたというもの。ツイートしたのは母親の夫で、殴られた子の父親にあたる人だ。その父親によれば犯人の男は「ベビーカーが目障りで思わずやった」と供述したらしい。

いや怖すぎるだろ。なんだよそれ。こんなことがあっていいのか。理不尽にもほどがある。こんなことする奴が現実にいるとは思いたくない。善良な振りして歩いていたと思ったら急に他人に襲いかかるような人間が、平気な顔してその辺うろついてるなんて、そんなことが当たり前の世の中だとしたら子連れで外出なんてできなくなる。しかしそういう人間は間違いなくいる、これが現実。

幸いにして被害にあった幼児に大した怪我は無かったらしく、ホッとした。犯人も父親がすぐに取り押さえて、現行犯逮捕されたらしい。

ひどい事件もあるもんだなあと、そんなことも半ば忘れて、昨日は朝からレタスチャーハンを作った。レタスの一番外側から数えて何枚かの葉が固くて、サラダにして食べるのは私は嫌いだから、使わないで冷蔵庫に残しておいたら妻が、
「レタスの外側早くどうにかして」
と食べたがった。それならまとめて冷蔵庫を片付けようと、使いかけの人参と玉ねぎと、一週間前に作ったチャーシューを使ってしまえと、それならチャーハンが丁度いい。
具材を細かく刻んで大蒜を入れたごま油で炒める。もうひとつのフライパンでは具のないチャーハンを作る。我が家のコンロはIHだからフライパンを振ることができない。けれどこの前テレビに出ていた料理人が、家庭のコンロは火力が弱いから振ってはいけない、と言っていた。赤坂に店を出してる中華の料理人だ。我が家のコンロはIHだが以前住んでいた家のガスコンロより火力は強い。
強火で熱したフライパンにごま油を敷き、溶き卵を入れご飯を入れ、パラパラになるまで炒めたら醤油を入れる。仕上げにレタスをちぎって入れ、軽く火を通したら最初のフライパンで炒めた具と混ぜてレタスチャーハンが完成した。

食べたあとは隣町の中央図書館へ本を返しに行った。返却期限を2週間も過ぎていたから、窓口で直接返却するのは気まずいので、本当は玄関脇にあるポストに入れるだけで返却できる閉館後に行きたかったが仕方がない。しかし中央図書館は中央というだけあってハイテクで、無人返却機があった。中央図書館に本を返しに行くのは初めてだったのでその存在は知らなかった。
ベルトコンベアに本を載せると自動でバーコードを読み取ってそのまま回収してくれる機械で、次からはなるべく早く返してくださいね、などと注意してくることもなかった。延滞も減らないわけだ。
ついでに別の本を借りた。借りるときは有人カウンターでしか手続きができない。無人にしてしまうと手続きせずに本を持ち出す人が出てきてしまうのだろうか。カウンターに行くと、
「他にもう1冊借りられてるようですが、こちら返却期限を過ぎておりますので、お早めにお返しください」
と、こちらでは注意してくれた。ごめんなさい。

家に帰ってきたら、私が愛読しているズイショさんのブログで、ズイショさんが先のツイートに触れられていた。

そうかあれはベビーカー論争でもあるんだな。あれは通り魔事件のツイートだと思っていたけど、確かにベビーカー論争の行き着く先、最悪な形で出現した極端な例だ。ベビーカー論争というのは、
「ベビーカーで電車に乗るな、邪魔だ。折り畳め」
「荷物があるから折り畳めない。ベビーカーのままで乗ったっていいはずだ」
「わざわざ通勤ラッシュの満員電車に乗ってくるな。時間をずらせ、もしくは車使え」
「通勤時間に出掛けないといけないこともある。車だっていつでも使えるわけじゃない」
という話が事あるごとに延々と繰り返されているネットの話題の一つくらいに思ってたわけだけと、事件が現実のものとなってしまった。あのツイートを読んだベビーカー論者たちはやっぱり思うところあるんだろうな。

でもなあ。一連のツイートにこんなものがあった。こちらは2015年9月28日現在削除されてない。

この"子連れの女性が公共交通機関などで受けるという嫌がらせ"というのがいまいちピンとこないんだよなあ。どういうことを指しているんだろう。ただそういう嫌がらせ報告があったとして、今回の事件ほど酷いものはなかったんだよな。今回の通り魔事件とそれらを同じ土俵で語るのはちょっと違和感があった、というのが私の印象。
そういう印象を受けたってだけで、被害者を批判したいとかそういうことではない。ツイート読む限りでは今回の事件は被害者に落ち度は全くないし、気の毒だと思うばかりだ。悪しからず。

ベビーカー論争と川渡しクイズ - ←ズイショ→

元ツイートの人、殴られた話は本当に気の毒でひでえなって思ったけど、それを以って世の中のベビーカー連れの母親達が受けてる悪意は云々ていうのは話を広げ過ぎかなと思った

2015/09/27 18:08

いま改めてみたら、"世の中のベビーカー連れの母親達が受けてる悪意"なんて元の人は書いてないな。
このコメントでは言葉足らずだ。具体的には"云々"なんて特に言葉足らずだ。云々なんて便利な言葉だけど、本人はわかってるから云々で伝わってるつもりだろうけどほとんど伝わらないからな。お前の云々はお前の頭の中にしかねえよ。それを言葉にするのが書くという行為だろ。でも字数制限あるからつい使っちゃうんだよなあそういうの。問題です。この段落に云は何回出てきたでしょう。

先のツイート

私もこれからは一人で居る時にも子連れの母親には可能な限り目を配ろうと思います。

ここでいう子連れの母親というのは見知らぬ女性とその子供という意味だろうけど、そこまで自分はできるかなあ。目を配るまではできるかもな。けどいきなり頭のおかしい奴が、目の前で子連れの女性に暴力を振るい始めたとして、間に割って入れるだろうか。いまのところ自信はないな。その時になってみないとわからない。

そんなヤバいベビーカー使いばかりってわけでもないじゃないですか、普通にお互い気を遣ってうまいことやれる人もたくさんいるじゃないですか、まずこいつらのことを思い出しましょう。そして、もう一つ、冒頭のクソジジイも思い出しましょう。出揃いました。その中で、あなたはどう立ち回りますか?ってことだと思うんですよ。

ベビーカー論争と川渡しクイズ - ←ズイショ→

この事件は気を遣っていれば回避できる事件じゃないんだよな。それを踏まえてどう立ち回りますか?ってことなんだろうけど。"冒頭のクソジジイ"の被害に遭わないように何ができますかって話なんだけど、自分にできることはなるべく関わり合いにならないようにするという、近づかないという自衛の手段をとることしかできない。でもそれは目の前で被害に遭ってる人がいても見て見ぬ振りをするってことなんだよな。果たしてそれでいいのだろうか。でも下手にしゃしゃり出ていって自分が怪我したら元も子もない。目の前の知らない親子より自分の家族の方が大切なんだよ。あとなあ、見るからに危害を加えそうな奴ばかりじゃないからな。わかりやすい奴ばかりじゃないから、自衛の方法も考えないといけないし、子育てでいえば子供は社会性を身につけて独り立ちしてもらわないといけないから他者との接触を親が排除し続けるというのも違うだろうし、そのあたりもう個別具体的にやっていくしかないんだけど。なんとかならんもんかね。

おわり