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クリーニングの割引券

文章

 昨日クリーニングを取りにいって、受け取り期限内だったから割引券をもらった。そういうルールだ。それで別の着用済みのシャツを持っていってたから、そのシャツを出すときにその割引券をそのまま使おうとしたら使えないと断られた。
「割引券は次回からしか使えないんですよ」
と言うが割引券をくれるのは受け取りのときで、料金の支払いはそれを預けるときにしてあるから、新たに預けようとしているいまこそが次回じゃないかと。「預ける」から「受け取る」までが"1回"で次の「預ける」は"次回"だと思うんだけどどうにも話が噛み合わない。
 普通割引券といったら会計をした時に10%OFF券なんかをくれて、例えばその会計が1000円だったとしてもそれを900円にするとかそういう使い方はできなくて次回ご利用下さいってなるのはわかる。
 今回の場合はもう会計は預けたときに終わっていて、受け取り時に割引券をもらって、それから新たに別のシャツを預けようとしたのだから、やはりそれはもう"次回"だと思う。
「いや次回じゃないと使えないんですよ。そういう規約で」
「でもこれって次回ですよね」
「いや、いまお渡しした割引券は、次回じゃないとだめなんです」
「うーん……さっきのは受け取りじゃないですか。それでいま預けるのは次回じゃないんですか」
「これはいまお渡ししたので……一度持ち帰っていただかないと……そのまま横流しみたいにはできないので……」
「えっ一回お店を出ればいいってことですか」
なんてやりとりをしていたら、カウンターの中で店員Bが店員A(さっきまで会話をしていた方)に向かって、
「もういいから」
と投げやりに言った。それでちょっとイラっとして、
「いや、いいからじゃなくて。説明してもらえばわかるんですけど」
と強めに言ってしまった。

 それでよく聞いてみれば次回というのは割引券を発行した翌日以降のことを言うらしい。彼はどうせ来週もまたクリーニングを出すのだから割引券を今日使っても来週使っても同じなので、割引券は財布にしまって通常料金でクリーニングを出してきた。

 クリーニング店のルールはともかく、店員Bの対応はおかしい。面倒くさい客がいたら(説明してほしいと言っているだけで面倒くさい客ではない! )会社のルールを破っても要求を呑もうということである。この場合は割引券を使えるのはルール上では翌日以降なのに、客が五月蝿いから特別に今日使わせてあげようということだ。
 そうやってゴネて得をしてやろうと思っている輩にはいいかもしれないが、彼は別に不当に利益を得ようとしているわけではなく、客は公平に扱われるべきだと思っている。ただルールにわからないところがあるから聞いているだけなのに「もういいから」と上記の輩と同じように見做して、暗にこいつは聞き分けの悪い客だとでも言うかのような態度も気に入らない。

 ああ! クリーニングひとつでこんな思いをするとは!