アサヒビール 「クラフトマンシップ ドライメルツェン」はスーパードライが抜け切れない
アサヒビールのクラフトマンシップシリーズから、ドライメルツェンを飲んでみた。最近ビールメーカー大手各社が限定醸造を謳ってクラフトビールを売り出しているが、このクラフトマンシップシリーズは様々なクラフトビールを片っ端からドライにしてしまおうという、残念なシリーズ。「ビールはキレと喉越し!」を信条に掲げる日本人が泣いて悦ぶ。
限定醸造
ジャーマンスタイル※
※メルツェンとはミュンヘンの伝統的な祭典であるオクトーバーフェストで飲まれるジャーマンスタイルのビールです。
メルツェンはジャーマンスタイルなんだろうけど、ドライメルツェンだからなコレ。ジャパニーズスタイルだよ。
ちなみにサントリーのクラフトセレクトシリーズからもメルツェンが出ていて、販売は終了してしまったが、こちらは美味しかった。メルツェンとはドイツ語で3月という意。
1.醸造学マスターによる処方監修
2.香りと味わいを深めるミュンヘン麦芽を一部使用
3.苦みの決め手となる厳選ホップを一部手で投入
4.ドイツ産ホップを100%使用
5.麦芽100%による、まろやかな甘みのある味わい
6.通常より1.3倍熟成させた長期熟成製法
クラフトマンシップシリーズの他のビールにも同じこと書いてあったけど、なぜか手で投入をアピールポイントにしている。天空落としみたいなことかな? きっと凄い手技なんだろう、是非この目で一度確かめたい。
早速缶を開けてギネスビールのグラスに手で投入する。
やや濃いオレンジ色の液体。口をつけずに嗅ぐ限りでは香りはほとんどしない。
口に含むと、アサヒビールとは思えない豊かな香りと、まろやかな旨味を感じる。しかしなぜだろう香りも味もまろやかさもちゃんとあるのに、すぐにスーパードライの嫌な酸味や金属臭が襲ってくる。なんだこれはスーパードライじゃないか。これがクラフトビールのドライ化だというのか。徐に顔だしたドライが、飲むほどにスーパードライ舌にこびりついて取れない。すっかりいまではドライになってしまった。クラフトビールとか洒落たこと抜かしおって、やっぱりビールはキレと喉越しだな! 日本で一番売れてるビール、アサヒスーパードライ! 日本最高! 日本に生まれてよかった!