スターウォーズ エピソードVIIを観てきた

 スターウォーズの最新作が今年公開されるという話はもちろん知っていたけど、全然興味がわかなくて特に観に行くつもりもなかったのに上の記事を読んでなんかとても懐かしい気分になって急に観に行きたくなった。そういや俺スターウォーズ好きだったんだ、って思い出した。
 初代3部作が公開された当時は俺は生まれてなかったから、その時のことはもちろんわからないけど、エピソード1が公開されたのが確か中学に上がるか上がらないかの頃で、とにかくあの頃は映画好きもそうでもない奴もみんなスターウォーズ観てて、上の記事にあるような「レイア姫かわいくない」「いやむしろかわいい」といった定番ネタはもちろん、R2-D2、チューバッカジャー・ジャー・ビンクスのモノマネをしたり想像上のライトセーバーで闘ったり(効果音は自分で)64のポッドレーサーの異常な難易度にブチギレたりのスターウォーズまみれの生活だった。しょっちゅう誰かの家に集まってエピソードIV〜VIを観た。あだ名がジャバザハットの家庭科教師もいた。ウイイレのエディットでメイス・ウィンドゥ役のサミュエル・L・ジャクソンの顔の選手も作った。エピソード2が公開された時は「クローンの攻撃」というタイトルを見て俺はクローン戦争の話だと思い込んでて、いつ始まるんだいつ始まるんだと思いながら観てたらヨーダがやっと「クローン戦争の始まりじゃ」とかなんとか言ったと思ったら映画が終わった。記憶だけで書いてるから全然違うかもしれない。でもヨーダの動きが機敏だったのは覚えてる。
 人間の記憶って凄いなって思ったのは、木曜に上の記事を読んでスターウォーズを観に行きたくなった俺は近くにいた職場の人にスターウォーズの話を振ってみた。そしたらその人もスターウォーズ好きらしく色々話してたんだけど、正直スターウォーズなんて10年くらい観てなかったのにキャラ名とか俳優とか惑星の名前とかポンポン出るのな。クワイガンジンとか10年振りに口に出して言った。やっぱり中学高校の時に好きでよく観てたものってそう簡単には忘れないんだろう。
 そんな話を職場でしてたらますます観に行きたくなった。だってスターウォーズですよ。スターウォーズの新作が公開されたばかりで劇場で観られるなんてそうあることじゃない。少なくとも俺はいままで3回しかない。ディズニーだからとかジョージルーカスが関わってないとかそんなことはどうでもいい。とにかく観られるうちに早く観に行きたい。この週末に行こう。と思ったけど家はまだ子供が小さいから映画館に連れて行けないし、土日は預ける先もないから妻に子供をみてもらって1人で映画を観に行くしかない。スターウォーズを観るには妻の協力が不可欠なのです。それで、
スターウォーズを観に行きたいから土日どっちか子供をみててくんない?」
 って聞いてみたら「本棚作ってくれたらいいよ」と快諾してくれたので、ホームセンターで木材を1200×240を2枚と900×240を5枚カットしてもらって紙ヤスリを全面にかけて木工ボンドとネジで本棚を組み立てたのが土曜日。嘘。本当は木材は既に買ってあってヤスリがけの仕上げと組み立てをしたのが土曜日。木材の寸法はもう少し細かくて複雑で枚数が多い。次の週末に接着剤が乾燥したら塗装をしようと思う。ありがとう妻。

 おかげで一昨日、日曜日にスターウォーズ エピソードVII フォースの覚醒を観てきた。感想はやっぱり観に行ってよかった。最初「ターーーン!」って音楽が流れたときは少し感動しそうになって泣くかと思ったけど予約したのが遅かったのもあって最前列で常に見上げて観てたからその心配は無かった。映像もエピソード3のときから格段に進化してて、新3部作の時はちょうどCGを使った特殊効果が映画に使われ始めた時代で当時はスゲエ! って思ったけどいま見てみるといかにもCGCGしてて近未来的な都市の風景ももはやレトロフューチャーでチープなアレなんですが今回の新作はもうどこまでが実写でどこまでがCGかわからない。唯一惑星が爆発したのはCGだってわかりましたけどディズニーなら惑星の一つや二つ爆発させかねないと思うと実写だったかもしれない。そのぐらいリアルでそういう面でも月日の流れを感じました。しかし今回の新作は公開順で言えばエピソード3の次回作ですがストーリーの上ではエピソード6の次の話にあたります。つまりさらに昔に撮影された旧3部作の映像とも連続性を持たせなければいけない。そこでキーポイントとなってくるのが彼と彼と彼女なんですが、やっぱり役者の年齢とか考えてもエピソード6からの連続性を持って新作を公開するっていうのにはこの2015年が結構ギリギリのタイミングだったんじゃないかなと思います。そういう意味でも今回新作が見られてラッキーだった。

 いやーしかし今回のスターウォーズ、ビックリしました。なにが驚いたってまずあのトゥルーパー、あのおなじみの白い歩兵ですけどあれ中人入ってたんだーって、そりゃあそうなんですけどいままで人が入ってるっていう感覚が全然なかったんですよね。なんか人を人とも思わない殺しの技術だけを訓練された殺人マシーンみたいなところがあるじゃないですか。実際クローン戦争の時はクローントゥルーパーっていって中にいたのはクローンですし。いやそれも人間だけども。それで予告編にもありますけどあの白いヘルメットをニョッと外して中から人が出てきた時はなんだか見てはいけないものを見てしまったというか、未知との遭遇というか新しいスターウォーズが始まったという感じがしました。そのとき白いヘルメットから出てきたのが今回の主役、フィンです。あのシーンは正にパンドラの箱をよく開けたなと思いました。いままでダークサイドに堕ちた帝国軍という絶対悪とそれに立ち向かう反乱軍という戦争の構図が、あのシーンによって敵も同じ人間なんだ(人間じゃないのもいますが)ということが浮き彫りになったわけです。フィンについてはフォースが使えるのか使えないのかとかまだよくわからないんですが、ヘルメットを脱いで敵の母艦からレジスタンスのパイロットと共に逃げ出すときに、
「俺は殺しの訓練をずっと受けてきた。でも初めての戦闘に出て、引き金が引けなかった。俺は誰も殺したくない。とにかく逃げたいんだ」
 と言っていたのに、その後逃げ出してきたファーストオーダーの軍隊に見つかって攻撃されると、今度は嬉々としてかつての仲間達をブラスターでバンバン撃ち殺していたのが印象的でした。

 あともうひとつ驚いたのはあの新ダースベイダーみたいな黒いマントに黒いマスクを被った新たな悪役、カイロ・レンというらしいですが、あのダースベイダー風の恰好が実はダースベイダーに憧れるがあまりに身につけていたコスプレだったことです。普通にマスク無しで呼吸してました。手も脚もあります。キレやすくて気に入らないことがあると基地の設備をライトセーバーで破壊します。一体誰が修理するんでしょう。きっと部下達からはコスプレ短気野郎と疎まれてるに違いありません。それから彼の武器ライトセイバーですが普通のライトセーバーと違って持ち手に近い刀の鍔のようなところから左右にレーザーが出ていて十字架のような見た目をしたライトセーバーなんですが、その時点でビジュアル的にちょっとダサいんですが、フィンとつばぜり合いになったときにその横から出た短いレーザーでつばぜり合いの最中にフィンの肩を斬りつけます。素人相手にセコい戦い方だなと思って笑った。

 それからこの映画の新キャラクターで断トツにかわいさを振りまいているのがBB-8っていうR2−D2の後継機のようなドロイドです。予告編にも出てきますが球体の胴体の上にお椀を逆さにしたような頭部を載っけた雪だるまみたいな形をしたロボットで、R2−D2と同じようにピコピコ喋るので基本的に何を言ってるのかわからないんですがレジスタンスの基地でR2-D2に How are you? って話しかけたときだけはハッキリ聞き取れました。しかしC-3POR2-D2の言葉を聞き取れたのと同じように意思疎通ができる者もいて、R2-D2にとってのC-3PO、チーズにとってのバタ子さんにあたるのがもう1人の主人公レイです。彼女はガラクタを拾って日銭を稼いでいましたが、ある日砂浜で虐められているところを助けたBB-8に連れられて竜宮城へ行き、箱を開けるとフラッシュバックします。その箱はとある惑星にある居酒屋の地下室にあるんですが、地下室への階段を降りるときレイの後ろをBB-8が着いてきます。普段は胴体を360度自由自在に回転して移動して、砂の上なのに動きが滑らかで走るとめっちゃ速いBB-8ですが、雪だるまのような形をしているので足許がよく見えないため、1段1段下を覗き込みながら足許を確認してドスンドスン降りていく様子がBB-8の一番の見所です。

 このレイという女もまだよくわかりません。ただどうやらフォースが使えそうだということ、航空機の操縦が上手だということからおそらくポッドレースをやらせたらかなりいいところまで行くんじゃないでしょうか。格闘技の心得はあるようですが武器の使い方は慣れていないようでハン・ソロに銃口を向けたままブラスターを渡そうとするし、最後のシーンでもあれ渡してるつもりだろうけど銃口を向けてるのと変わらない武器の取り扱いをします。レイはガラクタを拾い集めて売った金で日々の飢えをしのいでいるんですが、主な食べ物はパンのようななにかです。そのパンというのがお皿に緑色の粉を入れて水と混ぜると一瞬で膨らむ蒸しパンのような食べ物でめっちゃ不味そう。こんなところにも格差があります。

 スターウォーズで不思議なのはあれだけ巨大な施設や艦隊を動かしたり宙に浮く乗り物を飛ばしたりするエネルギーはどこから来てるんだろうというところで、いま世界にある貧困、食料不足、医療の格差などの社会問題のほとんどは電気が無限に使えれば解決するとも言われていますが、スターウォーズのように無限とも思えるエネルギーを湯水の如く使える世界においても絶えず戦争は行われ、ジェダイ達の努力によって築かれた平和は脆くも崩れ去り、過去の教訓は活かされない。教訓が活かされないといえば今回のエピソードVIIですがストーリーはエピソードIVによく似ています。ダークサイド(帝国軍・ファーストオーダー)が惑星を破壊する巨大兵器、惑星型巨大要塞(デススター・スターキラー)を建造し、それに反乱軍・レジスタンスが立ち向かいそこにハン・ソロが協力する。ハン・ソロがハンかソロのどちらかみたいな書き方になりましたけども。「デススター以外で役に立ったことあるの?」と将軍に言われたハン・ソロの顔が良かったです。デススターの時の作戦は基地表面の換気ダクトを小型戦闘機で狙い、内部から大爆発させるというものでしたが、今回も小型戦闘機でスターキラー基地の弱点を狙います。スターキラーは太陽みたいな恒星からエネルギーを充填するんですが恒星が光らなくなるほどのエネルギーを基地内部に溜め込むなんてどう考えても危険だと思うんですがやはり弱点があってそしてまたしてもやられます。そして惑星が内側から徐々に崩壊していくシーン、あのシーンは見応えがありました。とりあえず以上です。