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ホームセンターのSPF材で本棚を作る

文章と写真

このような本棚を作ります。
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目次


 本棚ほど自室にピッタリと合う品を市中で見つけるのが難しい家具はない。売っているものはまずサイズが合わないし、素材もMDFやらベニヤやらプリント化粧板で安っぽい。オーダーするという手もあるがやっぱり高い。無垢材でオーダーしようと思ったら10万は下らないがそんな金があったら本を買いたい。Kindleも使ってるが紙の本もなくなることはないどころか順調に自室の一角を占領しその勢力範囲の拡大は留まるところを知らない。かと言って床に積んでおくわけにはいかない。それではルンバが走らぬ。というわけで本棚を作る。

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用意するもの

材料

  • 木材 今回はSPF材の1x10、1×6を使用した
  • 木ネジ 適量
  • 木工ボンド
  • 塗料 (ペンキまたはステインなど)

道具類

  • 電動ドリルドライバー
  • 紙やすり (120番、240番、400番、1000番)
  • 刷毛
  • ウェス、またはタオル
  • 養生シート



 SPF材というのは主に北米から輸入される木材でSpruce(トウヒ), Pine(マツ), Fir(モミ)の3種類のマツ科の針葉樹が混在している。住宅の枠組みに使われる2x4(ツーバイフォー)を始めとしてツーバイ材、ワンバイ材なんていう名前でサイズが規格化されていてホームセンターに行くと安価で手に入る。安価だが中には反りが激しいもの、割れているもの、ヤニツボと呼ばれる樹液溜まりのあるものなど品質にばらつきがあるので注意が必要。ネットならさらに安く買えるけどできれば実物を見て購入することをオススメする。まあ本棚であれば多少は目をつぶって見えないところに使用するという手もある。

 今回は1x10のサイズを主に使用した。これは大体厚みが19mm、幅が234mmで長さは6フィートや8フィートで売られている。A4の雑誌が幅210mmなので、この幅234mmというのが本棚にちょうどいい。長さは作りたい本棚のサイズに合わせて適当なのを買えばいい。まずは作りたい本棚のサイズを決めて設計をする。

設計と材料調達

 実は今回作った本棚は2本目で前回と全く同じサイズで作ったので改めて設計はしていない。サイズは幅900x高さ1200x奥行き253(234+19)とした。背面にも同じSPF材を使用するため奥行きは幅234mmに厚み19mmを加え253mmとする。背面にはベニヤの1枚板を使用する手もあるが、あえてSPFの1×6(幅138mm)を6枚使って板同士の間隔を微妙に空けた背面に仕上げた。

 イメージはこんな感じ

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 下から雑誌が入る高さが1段目、B5程度の高さが2段目、単行本と新書と文庫サイズ用が上の2段。最下段の下のちょっと凹んだところにハカマと呼ばれる板をつける。これがあると家具らしく見えるらしい。一番上に幕板のような板をつけているがこれは飾り。


 あとは必要な木材の寸法を書き出す。上の本棚であればこれだけ必要。

  1. 234mm x 1200mm 2枚
  2. 234mm x 860mm 4枚
  3. 215mm x 860mm 1枚
  4. 138mm x 1200mm 6枚
  5. 60mm x 860mm 2枚

 1〜3、5は1×10を使用、3と5は幅方向のカットが必要。4は1×6を使用した。木材はネットでもホームセンターでも買えるけれど、カットは素人がやっても上手くいかないし疲れるだけなのでお店でやってもらう。丸ノコ持ってるなら別。
 上記の木材を揃えるとこれくらい。(端材含む)

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やすりがけ

 木材を調達したら、まずはやすりをかける。

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 写真は角度がちょっとおかしいが、やすりをかけるときは木目に沿ってかける。最初は120番などの小さい番手から始めて、240番→400番までかける。結構しんどい。しかしこの作業が仕上がりの質に直結する。
 室内でする場合は木屑が大量にでるので養生をしたほうがいい。

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 こういうのを使って

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 こんな感じで

組み立て

 組み立ての手順は、採寸(墨だし)→下穴あけ→ボンドと木ネジで組み付け、で行う

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 斜めに見えますが写真を撮るためにズレただけです。SPFは柔らかいので下穴がなくても木ネジが入るが、下穴を空けておいた方が安全。斜めにネジが入ると板が割れるので。
 ※穴を空けるときは端材などの上に載せてから空けましょう。床に穴が空きます。

 組み付けるときは接着面に木工ボンドをたっぷり塗り指で伸ばしてから接着面同士を合わせる。

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 指にボンドをつける感じがなんともいえない。ネジで締め付けると余分なボンドがはみ出てくるのでこれを絞った濡れタオルなどでしっかりと拭き取る。ボンドが残っているとあとで塗料が乗らないので、丁寧に拭く。

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 側板に棚板を全てつけた状態

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 ここから下部のハカマと上部の幕板を取り付けて、最後に反対側の側板を取り付ける。こんな感じ。


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 機能的にはこれで使えないこともないんだけど、まだまだこれから。

塗装

 できれば塗装は晴れた日の風のない屋外で、直射日光のあたらない場所でやりたい。塗料を塗るときは服は必ず汚れていい服装で、養生もしっかりやろう。注意してても絶対汚れる、というかそんなことを気にしながらやるくらいなら準備をちゃんとやってその分の集中力を塗る作業自体に向けた方がいい。

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 養生シートを張って外に出した状態。このあとやすりがけもしたのでエアコンの室外機にも養生をしている。直射日光が当たっている。


 塗料にはペンキを使用する手もあるんだけど、せっかく無垢材を使用するので木目を活かした仕上げにするためにステインという木部用の着色料を使用した。ちなみに今回は幼児用のおもちゃにも使用できるというこちらを使用した。なんでも口に入れる人がいるので。


 ステインの塗り方は刷毛で塗っていく方法と、丸めたタオルに染み込ませて擦り付けていく方法があるらしい。めんどくさがり屋なので刷毛を使った。早速塗っていく。

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 いきなり塗ったらめっちゃ濃い。缶の説明書きには「水で薄めずそのまま塗ってください」と書いてあったけど、多少薄めた方がよかったかもしれない。けれど仕方がないので刷毛で何度も塗って染み込ませていく。
 あとステインは木に浸透していくので塗った直後には濃く見えても乾燥すると色が薄くなるらしい。


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 一度塗りが終わった状態。やっぱり多少の塗りムラがある。

 あとから取り付ける予定の背板6枚も塗る。

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 このまま乾燥させたら二度塗り。乾燥時間は冬場はなんと6時間! もうすでに午後3時をまわっていたのでこのまま一晩放置して作業は翌日に持ち越し。今年が暖冬で晴れ続きで助かった。

塗装②

 さて充分に乾燥したら二度塗りに入るが、その前に表面にやすりをかける。こうすることでより綺麗な仕上がりになる。とステインの缶に書いてある。
 塗装面を400番の紙やすりで丁寧に磨いていくと、厚塗りされた余分な塗料がどんどん削り取れる。

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 この綺麗な紙やすりが、

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 こんな感じに。


 やすりがけをしたら一度目と同じ要領で二度塗りをして、また6時間乾燥……。
 乾燥したら仕上げに今度は1000番台の紙やすりをかけて塗装の工程は終了。

背板の取り付け

 背板は最後に取り付けた方が塗装がしやすいという事情もあり、塗装が完了してから最後の工程として取り付け作業が残っている。といってもそんなに大した作業ではない。ただし取り付け方を誤ってズレた位置につけてしまうと本棚がグラついて使い物にならなくなるので、あくまでも慎重に。
 1枚目はこんな感じで取り付ける。

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 背板に使用したのはSPF材の1x6、つまり幅がおよそ140mmの板である。これを6枚ということは140×6=840ということで本棚の横幅900mmに対して60mm程度足らない。これは失敗ではなくてわざとそうしている。1枚1枚の間隔を12mm程度空けて取り付ける。仮止め状態でこんな感じ。

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 別にこれが正解とかいうわけではなくて単に趣味の問題なので好きなようにしたらいいと思う。
 取り付けは同じように下穴を空けてドリルドライバーで木ネジを締め付ける。

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 ちなみにこの写真のドリルドライバーは豊洲のスーパービバホームで何年か前に購入したもので、ビバホームのオリジナル商品(プライベートブランド?)だったと思うがメチャメチャ安かった記憶がある。コード式なので取り回しづらさはあるけれど値段を考えれば充分なので電動ドライバーを持ってない人にはオススメ。お金があって形から入る人はBOSCHかマキタのバッテリー式を買ってください。マキタなら共通のバッテリーでコーヒーも入れられます。

完成

 背板を取り付ければいよいよ完成!


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 こんな感じになりました。


 横から見た図

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 椅子と並べて

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 家にはこれと全く同じ姿形の本棚がもう1本あるので、並べて使用しても全く違和感がない。市販の家具では同じものを手に入れることが難しいけれど、自分で作ったものなら必要になったらその都度作ることができる。自宅に合った本棚を探す手間を考えたら作ってしまった方がずっと早い。

費用

 費用を教えて欲しいとのコメントがあったので参考までに。
木材は上の方にも記載ある通り

  1. 234mm x 1200mm 2枚
  2. 234mm x 860mm 4枚
  3. 215mm x 860mm 1枚
  4. 138mm x 1200mm 6枚
  5. 60mm x 860mm 2枚

 上記を揃えるために購入した木材は下表(全てSPF材)

サイズ 単価 数量 金額
1×10×8feet (19×234×2440) 2,500 1枚 2,500
1×10×6feet (19×234×1800) 2,000 3枚 6,000
1×6×8feet (19+138+2440) 1,500 3枚 4,500
13,000

 これに塗料が2,000〜3,000円程度で、その他釘やボンド、紙やすりなどの消耗品を入れても15,000円から20,000円弱で作れます。あくまで目安。工夫次第ではもっと安く作れるかもしれない。ただやってみると思い通りに材料が調達できなかったり、足りないものが出てきたりするものなので予算には余裕を持って。



 ちなみに本棚の作成にあたっては下記のサイトを参考にしました。私なんかはそもそも材料からして違うし結構いい加減に作ってしまったが、こちらのサイトではもっと厳密且つストイックな本棚の作り方を指南しているので、壁一面の本棚を自作しようと思っている人などは参考にされるとよいでしょう。

清く正しい本棚の作り方

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