さいたまスーパーアリーナの運営会社はさいたまアリーナだった
JRさいたま新都心駅西口駅前にある「さいたまスーパーアリーナ」は、2000年に竣工し今年で開業17年目を迎える、スポーツスタジアム・大規模イベント施設である。
その「さいたまスーパーアリーナ」の公式ホームページをみていたら、あることが気になった。
会社名 株式会社さいたまアリーナ
所在地 埼玉県さいたま市中央区新都心8番地設立目的 「さいたまスーパーアリーナ」及び「けやきひろば」の事業管理及び管理受託
会社概要 | さいたまスーパーアリーナ - さいたまスーパーアリーナ公式ホームページ
「さいたまスーパーアリーナ」の運営会社は「株式会社さいたまアリーナ」だった
さいたまスーパーアリーナを運営しているのは、埼玉県と複数の民間企業が出資して設立された第三セクター、株式会社さいたまアリーナだった。
なぜ株式会社さいたまスーパーアリーナではないのか。スーパーはどこにいったのか。
平成6年6月 定例会 - 06月27日-02号
P.48
◆六十三番(伊利仁議員)知事は、中枢・中核施設の整備に当たっては、当初から国際的で開かれた方式を表明されておりましたが、この基本計画において、「さいたまひろば(仮称)」及び「さいたまアリーナ(仮称)」の双方を、国際的で公開の提案競技方式と明確に打ち出し、早速、四月には、「さいたまひろば提案競技審査会」を設置し、提案競技を開始するとともに、去る十五日には、「さいたまアリーナ提案競技審査会」を設置されました。今後、これらの提案競技により、二十一世紀のまちづくりを代表する、さいたま新都心にふさわしい魅力にあふれた提案が数多く寄せられることを期待するところでありますが、「さいたまひろば」、「さいたまアリーナ」は、県民をはじめとして、広く内外の注目を集めているところであり、審査や事業化に当たっては、一層の公平性、透明性が確保される必要があると思われます。
平成9年12月 定例会 - 12月10日-04号
P.320
◎三澤邁策住宅都市部長 御質問六、さいたまアリーナ(仮称)と県営サッカースタジアム(仮称)の今後の在り方についてお答えを申し上げます。(中略)
次に、さいたまアリーナ(仮称)についてでございますが、御案内のとおり、この施設は、今までにない高性能で多目的な施設であり、音楽、スポーツ、産業、文化など様々な分野で広く県民が集い、交流する魅力とにぎわいに満ちた拠点となることを目指しているものでございます。
この施設につきましては、様々な機会をとらえてPRに努めているところでございまして、本県の持つ可能性、新都心の持つ魅力、優れた交通アクセスなどと相まって、既に国内はもとより、海外からも高い評価をいただいており、様々な大会や催し物に使われるものと期待しております。(中略)
また、本年三月に株式会社さいたまアリーナを設立し、民間のノウハウを生かしながら、積極的かつ効率的な事業展開に努力しているところでもございます。
いずれにいたしましても、スタジアム及びアリーナは、二十一世紀の彩の国さいたまのシンボルとなる施設でございますことから、県民共有の貴重な財産として県民に親しまれるよう、有効活用に努めてまいりますので、引き続き御支援、御理解を賜りたいと存じます。
平成9年12月 定例会 - 12月11日-05号
P.408
◆六番(尾花正明議員)
土屋知事が誕生して、まず初めに取り組んだことは、ダサイタマを返上し、良い愛称を県民の皆様から付けてもらうことであったと「埼玉独立論」の中で述べられておりますが、これを受けて、愛称「彩の国」が定められ、さらにキャンペーンマークが決定、そして彩の国イメージアップ基本計画が策定されました。(中略)
上尾運動公園は、県内唯一の第一種陸上競技場を有し、水上公園、さらには隣接にスポーツ研修センターがあり、科学的・知的スポーツの要素も付加されております。埼玉県のスポーツ関連施設は、全国トップクラスの整備率であり、二十一世紀には県営スタジアム、そして、昨日正式名称となったさいたまスーパーアリーナ等が竣工予定でありますが、ただ一つ、我が国古来の武道に関する柱となるべき武道館の整備に関しては、今までも多くの先輩議員から質問がなされながらも、決定をみないまま今日に至っております。
※太字部分は筆者
上記議事録を見ると以下のことがわかる。
- 平成6年6月15日 「さいたまアリーナ提案競技審査会」設立
- 平成9年3月 「株式会社さいたまアリーナ」設立
- 平成9年12月10日 「さいたまスーパーアリーナ」正式名称決定
つまり、さいたまスーパーアリーナの名称が決定するよりも前に、株式会社さいたまアリーナは存在した。
まあ当たり前といえば当たり前の話である。
しかしなぜ正式名称が決定した際に、運営会社の名称を変更しなかったのだろう。その方が呼び分けがしやすいからだろうか。まだまだ疑問は残る。
「さいたまスーパーアリーナ」の名称決定の詳しい経緯については引き続き調査を継続したい。新たな事実がわかり次第、追って報告する。