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被災地に千羽鶴を送るときに気をつけたい たった3つのこと


 大規模な災害が発生すると、被災地の方々へ自分もなにか支援をしてあげたい! と思う人も多いと思います。困ったときはお互い様、助け合いの心は素晴らしいものです。

 けれどみんながみんな有名人のように高額な義援金を寄付したり、ヘリコプターで物資を運んだりするほど余裕があるわけではありませんよね。被災した方々の助けになりたい気持ちはあるのに、自分の生活で手一杯でそこまでの余裕はなかなかない。でも支援はしたい、力になりたい、この気持ちをどうにかしたい。

 そんなとき、いまの自分にできる最大限のことはなんだろうと悩み悩んだ結果として、千羽鶴を折って被災地に送ろうと考えたことはありませんか?



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避難所生活のイラスト(困った顔) | 無料イラスト かわいいフリー素材集 いらすとや

その千羽鶴の送り方、間違っていませんか?

 被災地を支援したい、力になりたいという心、その善意はかけがえのないもので責めるべきではないかもしれません。しかし善意の心も伝え方を誤れば、相手に伝わらないばかりでなく場合によっては迷惑にさえなってしまいます。
 せっかく相手のためを思ってしたことが、かえって相手の不利益になってしまったら、送る方も送られた方もどちらも不幸ですよね。

 そんな不幸が起きてしまわないように、千羽鶴を送るときに気をつけるべき3つのことをご紹介します。


トーヨー 千羽鶴用折紙7.5

トーヨー 千羽鶴用折紙7.5

一度にたくさん折らない

 「千羽鶴を早く被災地に届けたい」その気持ちから焦って鶴を折っていませんか?
 はやる気持ちはわかりますが、千羽鶴は本来気持ちを込めて送るもの。一羽一羽しっかりと、全身全霊を懸けて復興への祈りを込めて丁寧に折りましょう。目安としては1日あたり1羽までと言われています。体力にもよりますが、真面目に折ろうとしたらせいぜい1羽が限度ではないでしょうか。

誰かに頼んで折らせない

 1日1羽では当然時間がかかります。だからといって早く千羽を折ろうと家族や友人と手分けをして折ってはいませんか?
 何度も言いますが千羽鶴は気持ちです。それは一人きりで千羽の鶴を折ってこそ初めて得られるものです。折る人が違えば鶴のクオリティも鶴に乗る想いもバラバラ、例えば10人で100羽ずつ折ったとしたら、それは千羽鶴ではなく10×百羽鶴でしかないでしょう。
 あなたが送りたいのは千羽鶴ですか? それとも百羽鶴ですか? それとも只のゴミですか?

数を誤魔化さない

 千羽鶴は束になっていて、たくさんあるから少しぐらい数が足りなくてもバレない。どうせ数える人なんかいない。なんて甘い考えを思っていませんか?

 ありえません!

 わからないからいいだろうと、そんな気持ちで折られた鶴に一体なんの価値があるでしょうか。そんなものが被災地で一体なんの役に立つでしょうか。そんなものを貰って被災者が本当に喜ぶと思いますか?

 ハッキリいいましょう。そんなものはゴミです!

 1羽でも数が違えばそれは999羽鶴、1001羽鶴になってしまいます。そんないい加減な中途半端な気持ちが、あなたが本当に送りたかったものなのですか? そんな気持ちを受け取った被災者は一体どんな顔をすればいいのでしょうか。相手の立場になって考えましょう。


最後に

 繰り返しになりますが千羽鶴は気持ちです。その気持ちと折り紙と糸さえあれば、あとは何もいりません。
 ここに書かれたことをちゃんと守って今日からでも折り始めれば2019年の1月21日には立派な千羽鶴を送ることができるでしょう。その頃には災害復興も次の段階を迎え、被災地でも千羽鶴を受け入れる余裕が生まれているといいですね。(希望的観測)


 なおまだ千羽鶴被災地に送ろうと考えている方は以下のサイトも参考にされるとよいでしょう。


環境省_災害廃棄物対策情報サイト_平成28年4月熊本県熊本地方を震源とする地震における災害廃棄物対策について


以下、環境省_災害廃棄物対策情報サイト_巨大災害発生時における災害廃棄物対策スキームについて(平成27年2月)より抜粋
※太字は筆者

2.巨大災害時の災害廃棄物処理に関わる各主体の役割・責務

(5)事業者、専門家及び国民の役割・責務

【国民】
1 国民には、巨大災害時における災害廃棄物の大量発生にともなう処理の困難性と、その対応には“オールジャパン”で取り組む必要があることを理解し、一人一人が対応可能な取組みを行うことの重要性を理解することが求められる。

2 このため、国及び地方自治体は、災害廃棄物処理問題に関する防災教育や広報資料の普及を図ることが重要であり、平時から巨大災害時に必要となる災害廃棄物処理に関し、 分かりやすい情報発信を継続するとともに、災害時には具体の処理の全過程において、 国民に対する的確な情報発信を継続的に行うことが重要である。

3 巨大災害時に生じる廃棄物の減量化の観点、広域での災害廃棄物処理の円滑な実施の観点等からは、仮置場や仮設処理施設の設置、広域処理の必要性等について広く国民の理解と協力を得ることが必要であり、特に、被災地域の住民については、巨大災害発生時における通常ごみの減量・リサイクルの徹底とともに、災害廃棄物の一時的な保管や一次仮置場への分別排出など市町村の処理計画への理解と協力が求めることが重要である。