牡蠣が食えたら

#牡蠣食えば のサブブログにしました。

洗濯機のスイッチ

 あのー洗濯機ってどこの家庭にもあると思うんですけど、未だに二層式洗濯機を使ってるところはほとんどないと思うのはiPhoneの予測変換で最初に出てきたのが尼僧式洗濯機だったので明らかだと思うんですが、思ってばかりですが祖父の家は農家でそこには二層式がありまして確かナショナルだった。日立かもしれない。それで二層式洗濯機っていまはもうないのかと思ったらちゃんと売ってるんですね、需要がしっかりあるんですよ。なにがいいのかってやっぱり二層なので、分かれているのでそれぞれが独立して使えるとかパワーがあるとか予想ですけど、どこに需要があり供給があるのかは調べてないんですが一般的な家庭、例えば東京駅まで電車で通勤1時間くらいの近郊の駅徒歩8分の分譲マンション4階〜14階の3LDK70平米に住む夫婦+子供2人の4人家族、果たしていまこれを標準的と呼んでいいのか、庶民に手の届かない幸せなんじゃないか、幻想なんじゃないかという家庭を考えたとき洗濯機は1層の全自動ですよね。これが共働き世帯年収1000万くらいだったら乾燥機付きになる。全自動乾燥機付き洗濯機のすごいところはスイッチ押して洗剤柔軟剤入れたら洗濯から乾燥までやってくれるんですよ。すごくない? 乾燥までだよ? 一人暮らしのとき浴室乾燥が付いたユニットバスの部屋に初めて住んでスゲーこれで雨が降っても槍が降っても洗濯物が乾くと感動したのにそれ以上だよ? 槍が降っても洗濯物は乾くよ、でも浴室乾燥は結局は洗濯物をハンガーにかける労働はいままで通りでこれが一番面倒くさいんだ。干さなきゃいけないから洗濯したくないと言っていいくらい面倒くさい。あとはいいじゃないですか。洗濯は洗濯機が勝手にやってくれるし、気にしなけりゃ畳む必要もない。でも乾かなきゃ着られないから乾かさないといけないし、干さないと乾かない。干すのが一番面倒くさい。自分の服なんか洗濯バサミで留めるだけでまだいいけど、女物の服なんかあった日にゃもうたまらん。なにあれ、どうなってんの? どっちが表でどっちが裏? 表と裏と表でも裏でもない第三の面があってこれなにがどうしたら正しい干される姿、正干姿になるの? ってこれ本当にハンガーに掛かって売ってた? っていうのあるじゃないですか。また洗濯もの干すハンガーって言ってもやっすい針金ハンガーじゃなくて、長方形のフレームに洗濯バサミがいっぱい付いてるやつね、あの折り畳みできるやつが折り畳まれてると洗濯バサミ同士が絡み合って使うときに中々開かない、開いても洗濯バサミが上向いたり裏返ったり、無理やり直そうとして外れたりプラスチックなもんだから折れたりその折れた破片が床に落ちてて踏んで足が痛かったりするあれね、あれに洗濯物を取り付ける物干しという労働を解放した、革命ですよ。全自動乾燥機付き洗濯機は革命。労働革命。なによりすごいのは洗濯ができる。もう洗濯はあなたの仕事ではない。洗濯機の仕事である。洗濯機のスイッチを入れるのがあなたの仕事だ。洗濯機が洗濯しているあいだ他のことができる。ああ、洗濯物が溜まっている。「これ洗濯お願いします」次々と洗濯物が運ばれてくる。洗濯機を回そう。洗濯機に労働させよう。それがあなたの仕事だ。あなたが洗濯するわけではない。早くスイッチを押せ。洗濯機を回せ。なぜ洗濯機を回さないのか。洗濯物を入れスイッチを押し洗剤と柔軟剤を入れるだけのことをなぜしないのか。スイッチを押さなければ洗濯は始まらない。洗濯は洗濯機がやるもので、あなたがやることではない。洗濯機が洗濯をしている間、あなたは洗濯はできない。あなたがスイッチを押すまでの間、一切の洗濯タスクは進まない。洗濯が終わらなければ洗濯物を干すことができない。スイッチを押さなければ洗濯は始まらない。「あの洗濯どうなってますか?」「あ、これからスイッチ押します」じゃあないんだよ。いままでなにしてたんだよ。スイッチを押すだけのことだろう。お前に洗濯しろと言っているんじゃあないんだ。お前さんがスイッチを押していれば今頃洗濯が終わっていたんだよ、もう乾いていたんだよ。ほら日が陰ってきちまったじゃあないか。その間なにをしていたんだ。洗濯が始まらなければ洗濯は終わらない。え?なにも難しいことは言っていない。スイッチを押せ。でなきゃ何日経っても洗濯は終わらない。洗濯機にできることは洗濯機にやらせなさい。はやく洗濯を始めよう。スイッチを押そう。洗濯機のスイッチを押そう。洗濯機の、炊飯器の、風呂釜の、ルンバの、スイッチを押そう。