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ナポリタンを真面目に作る

文章と写真

ナポリタンってあるじゃないですか。あのケチャップ味のスパゲッティ。

あれ、昔の喫茶店の定番メニューってことで、ある年齢から上の世代の人々にとっては昔ながらの懐かしい味として親しまれているらしいんだけど、昔を知らない世代にとってはただのクソ不味いスパゲッティ料理です。

そんな料理に自分の故郷の名前が付けられているとなればナポリの人もたまったものじゃないだろうな。EUが怒るのも無理ないですね。いや怒ってるのかは知らんけど、その地域と関係ないものに地名を使うなっていうニュースがありましたね。ワインで言えば生産地呼称制度みたいなものかのかな。
関連ニュースで「ゴルゴンゾーラは今度から青カビチーズと呼ばないといけない!?」みたいなこと言ってたテレビがあったけど、誰もいままで青カビチーズ全般のことゴルゴンゾーラなんて呼んでないだろ。ロックフォールとかスティルトンとか色んなチーズ売ってるのに。
トルコ風呂とか風評被害も甚だしいですよね。

ナポリタンがジャポネーゼになろうがポモドーロになろうがケチャップ麺になろうが不味いことには変わりないんですけど、しかし考えてみれば、ナポリタンの材料はトマト、玉ねぎ、ピーマン、ソーセージなど私の好きなものばかりです。
これらの材料を使用して不味くなるはずがないのに、どこで間違いを犯してしまったのだろう。

私はナポリ人の名誉の回復と空腹のために、ナポリタンを真面目に作ってみることにしました。

なぜナポリタンが不味いのか、その理由を考えて、ひとつずつ改善していけばきっと美味しいスパゲッティができるはず。

まずは材料。
麺そのものが美味しくないのではないか。喫茶店ではおそらくマ・マーのようなスパゲッティを使用していると思われる。だから麺にはディチェコ(De Cecco)を使用したい。(全国のマ・マーファンごめんなさい)

ケチャップ。これはいけない。ケチャップの味が全てを台無しにしている。生のトマトかトマトの水煮缶を使うことにする。(全国のケチャップファンごめんなさい)

玉ねぎ。喫茶店のナポリタンは玉ねぎの炒めすぎでソースが甘い。甘くなり過ぎないよう程々に火を通す。

ピーマン。ピーマンでもいいけどより香りのいいパプリカを使う。以前作ったマッサが冷蔵庫にあったのでこれを入れる。彩り的に緑が欲しいのでキャベツを入れた。

ソーセージ。ソーセージでもいいけど、スパゲッティに入れるならやはりベーコンが良い。ベーコンはブロックのものを厚めに切って使用する。


次に調理について。
麺の茹で過ぎはいけない。私は硬めが好きなので歯応えを残して茹で上げる。茹でるときにちゃんと塩を入れること。

フライパンにオリーブオイル、にんにく、鷹の爪を入れて火にかける。火にかける前ににんにくを入れること。
香りが立ってきたらベーコンと玉ねぎを炒める。玉ねぎが透き通ってきたらトマト缶を入れる。
茹で汁を加えて塩分を調整する。

麺が茹で上がったら、お湯を切ってフライパンへ。
ソースと和えるとき、喫茶店ではフライパンでスパゲッティを炒めてしまっている光景を見る。焼きそばじゃないんだから、フライパンで炒めてはいけない。(全国の焼きそばファンごめんなさい)

あとは盛り付けて、パルミジャーノをかけて完成。
皿は温めておくこと。そして最大のポイントは、熱いうちに食べる。これが最も単純にして最も重要。


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なんか写真があんまり美味しそうじゃないけど、真面目に作ったナポリタンは美味しかったです。

(全国の喫茶店ナポリタンファンごめんなさい。全国のナポリの人ごめんなさい。)