牡蠣が食えたら

#牡蠣食えば のサブブログにしました。

引越しと美容院探し

今更ながら、10分1000円カットの床屋に初めて行ってきた。
いままで私は近所の美容院に行っていたのだが、先日引越したためお店は遠くなってしまった。もともと私は美容院や理容院というものがあまり好きではなく、髪が切れさえすればいいと思ってるし、特にあの美容師との会話などこの世の苦痛BEST50に間違いなく入るのだが、かといって一度慣れた店をやめて別の店を探すというのもそれはそれで面倒なものである。
とはいえ髪の方も順調に伸びていて、いい加減暑苦しくなってきたので駅前のQBハウスに駆け込んだ。

店内に入るとまず券売機が置いてある。まるでラーメン屋のようだが、メニューは一般用1080円と平日シニア用1000円の2種類しかない。理容師が会計などに時間を取られることなくカットに集中できる。合理的だ。

券売機でチケットを買うと、ベンチに案内された。店内にはカットをするための座席が3席と、順番待ちをする客用の3人掛けのベンチが2台あるのみで、余計な装飾等は一切排除された質素な空間だった。

3つの座席のうち2つではまさに先客がカット中で、いまは理容師が2人しかいないのかもう1席は空席だった。
順番待ちのベンチにはお婆さんが1人座っていた。

理容師はよく喋る若いお兄さんと60歳くらいの物静かなおじさんの2人組で、2人ともテキパキと仕事をこなしていた。
先に待っていたお婆さんはよく喋る理容師の方に座ったのだが、お兄さんのトークは軽妙ながらも客に媚びるところがなく、スタイリングについてのアドバイスなども的確で好感が持てた。

そうこうしているうちに自分の番になり、チケットと鞄を渡して座席についた。座席の前には大きい鏡とモニターがあり、電車の車内で流れているようなニュースや天気予報が表示されている。
またその隣にはおしぼりや櫛などを置いておく作業台となっていた。

QBハウスの特徴は洗面台が無いことだ。髪を洗わない代わりにカット前に霧吹きで髪を濡らし、カット後には掃除機で切った髪を吸いとる。
掃除機は座席の前の作業台の上部、天井近くから長いホースが伸びていて、それを頭に近づけて切った髪の毛を吸いとる仕組みだ。
床に落ちた髪の毛は作業台の一番下に開いた吸い込み口に箒で寄せ集めて吸い込ませていた。

このように座席前の什器はとても機能的で、それは昔の何かのSF映画でみたカプセル型の住居のように見えた。
1人終わる毎にこまめに掃除をしているようで、とても綺麗にされている。

座席についた私はなんて頼んだらいいかもわからなかったのだが、とりあえず、
「2ヶ月くらい切ってないんです」
と言ったら、
「2ヶ月なら2センチは伸びてますね」
「はい」
「じゃあ刈り上げない程度に切りましょうかね」
「お願いします」
といった具合に淡々とカットは始まった。
カットは手早いけれど丁寧で、看板通り10分程度で完了した。カットに使用した櫛は持って帰ってもよいとの事だったのだが、私はいらないと答えた。この場合、この櫛は捨ててしまうのだろうか。

退店して時計を見ると25分ほど経過していた。さすがに待ち時間を入れれば10分というわけにはいかないが、それでも以前通っていた美容院では1時間弱掛かっていたのだから随分と短時間になった。

肝心の出来映えについては特に問題は感じなかった。強いて言うならば、やはり頭を洗わないので切られた毛が大量に残っていて、毛がそこらじゅうについてしまうことだけが気になったくらいだ。
私はそのあとすぐに帰宅して毛を落とすためにシャワーを浴びたから良かったが、そのあと出掛ける用事があるとか誰かと会う約束の前などには行かない方がいいかもしれない。


ここのところのジメジメした天候で本当に鬱陶しくなっていた髪の毛だが、ようやくおさらばすることができた。夏支度がひとつ終わった。

今週のお題「夏支度」


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