牡蠣が食えたら

#牡蠣食えば のサブブログにしました。

MacBook Proが故障した

 ある日Macが起動しなくなった。
 いま使っているMacは2012年3月に購入したMacBook Pro 15インチ、128GBSSD、メモリ追加、非光沢ディスプレイ、USキーボードなどいくつかの仕様を標準品から変更をしたもの。もう5年近く使用している。さすがに寿命か・・・

f:id:shoheiH:20170225005950j:plain

 起動できなくなったので、ネットで調べて色々と試してみたのだが、やはりうまくいかない。PRAMリセットやらSMCリセットやらセーフモードやら。しかしこういうときにネットにつながる端末がiPhoneしかないというのはつらい。Appleのサポートサイトを見るのでさえスマホの小さい画面では一苦労だ。サイトによってはスマートフォン版などというわけのわからない最悪なUIのサイトに強制的に飛ばされてしまうこともある。本当にやめてほしい。

 自力の復旧は叶わなかったので、次の日に銀座のAppleストアに持って行った。平日の銀座は外国人観光客ばかりだ。1時間ほど待たされてGenius Barで見てもらった結果、ハードに問題があることがわかった。診断された症状は、起動時にアップルロゴからグレーの画面で起動不可、ビデオカードの診断にてエラーを確認というもの。
 ビデオカード単体での交換はできないため、ロジックボードごと交換となり、費用は一律料金の65,000円。

 うーん・・・65,000円か〜、ここで修理してもまた故障するかもしれないし、もう5年も使ってるし・・・

 というわけで修理は諦めて、新しいノートPCを購入することにしました。そして今日届いた。

f:id:shoheiH:20170225005855j:plain

MacBook 12インチ 256GB
 iPhoneのカメラのホワイトバランスがおかしくて色が全然わからないけど、ローズゴールド。特に深く考えずノリで決めた。

 いまこの新しいMacBookを使って文章を書いている。数時間も使っていない現在の感想をいくつか。

キーボード 打鍵の感覚がかなり変わっている。押した感覚が弱いというかクリック感があまりない、けれど強く押すとちゃんと沈み込むし、入力に問題があるわけではないまあ慣れ問題だろう。普通にタイプしている分には問題がないのだが、同じキーを連続して2回3回叩くときなどは若干のやりづらさを感じる。

ディスプレイ 非常に綺麗。設定で解像度を最も高く(表示領域を広く)変更した。いままで非光沢ディスプレイを使っていたので、光沢は見にくいだろうかという心配もあったが問題なかった。

その他 15インチと比べてなので当たり前だが軽い。これなら持ち歩くことができる。USB-Cは差込口がやや固く抜きにくい。音が静か。

 懸念の一つだったUSB-Cについて、最初HUBを買おうかと思ったけれど、充電しながら他の機器を接続する場面もそうないので、とりあえずは様子見として今後周辺機器を必要に応じて買い揃えていくことにした。
 ひとまずiPhone5Sを接続するために必要なUSB-C/USB3.0アダプタのみ購入。快適快適。

長崎は火事の町

長崎に行ってきまして、町を歩いていたんですが、長崎ってのは坂が多い町でして平地は商業地と港、人が住んでいるのはほとんど坂というか斜面を削って造成した僅かばかりの土地に家が密集して建っているような、そんな街並みでした。必然、移動は階段になります。

そんな長崎の住宅街を歩いていると、いたるところに目につくものがあります。

f:id:shoheiH:20170220221711j:plain

f:id:shoheiH:20170220221726j:plain

f:id:shoheiH:20170220221734j:plain

f:id:shoheiH:20170220221744j:plain

f:id:shoheiH:20170220221811j:plain

f:id:shoheiH:20170220221823j:plain

f:id:shoheiH:20170220221842j:plain

地元の人に聞いてみると、狭い坂道が多く消防車は入れないのはもちろん、消火活動がやりにくいため防火には特に厳しく注意をしているとのこと。
確かに斜面に木造住宅が密集していて火が燃え移りやすそう。


ところでこんなものもありました。
f:id:shoheiH:20170220222701j:plain

f:id:shoheiH:20170220222715j:plain


放火の原因にもなるゴミの不法投棄にも厳しい。
f:id:shoheiH:20170220223007j:plain


f:id:shoheiH:20170220223045j:plain

1歳11ヶ月の日本語力

1歳11ヶ月の息子はかなり言葉を使えるようになってきた。もう近いうちに親を超えるんじゃないだろうか。

とはいえまだまだオウム返しも多いのだが、自分で考えて発言していると思われるものも目立つようになってきた。

例えば

「でんしゃ みに いくー」
「バス ないてるよー」
「しょうぼうじどうしゃ じぷた よむー」
「てーぶるに ぶつけ ちゃったー」
「こーひ のみたいなー」
「おっきいみかん あるー」

などだったり、あるいは保育園で覚えてきた歌を歌ったりしている。

全然まだまだ喋れないじゃないかと思うかもしれないが、以前に比べれば格段の進歩である。
1歳7ヶ月児の活用 - 文章または写真、またはその両方
近況 - 文章または写真、またはその両方1歳の息子が寝る間際に喋る独り言たち - 文章または写真、またはその両方

なによりオウム返しじゃないとはすごい。オウム返しというのは、親や目の前の大人の発音を真似して瞬時に繰り返しているだけにすぎない。
現状は、耳から入った音声をいったん記憶し、時間が経ったのちに、その場の状況にあったフレーズを記憶の中から呼び出して再生している。

これはもう、我々成人が日常行っている会話と殆ど変わらないと言っていいのではないか。
我々大人はもっと複雑なより難しいことを話しているから、さも自分の頭で考えているかのように見えてしまうが、我々の使う言葉も元はと言えばすべて自分の身体の外から入ってきた言葉である。人間はそれを記憶して、状況に合わせて選び取っているのであり、やっていることは1歳児とさして変わらない。この文章は1歳児が書きました。

感想:『夫のちんぽが入らない』/『数学小説 確固たる曖昧さ』

最近読んだ本


夫のちんぽが入らない

夫のちんぽが入らない

『夫のちんぽが入らない』
 なぜか夫とだけセックスができない(=挿入できない)著者が、大学に入学するために田舎を出てから夫と出会い、就職して結婚し現在に至るまでの20年間を描いたエッセイ?ノンフィクション小説?である。
 世の中にはパートナー以外の異性とのセックスは問題なくできるのに、パートナー同士ではセックスができない(挿入ができない)カップルというのがあるらしい。なぜ夫のちんぽが入らないのか、原因は結局わからない、この本はなぜ入らないのかということを書いているのではない、ただ入らないのだ。
 著者のこだまさんを私はtwitterで知った。精神科に通院する夫の面白エピソードをツィートする人、という認識だった。本書の元になった同人誌の存在は知らなかったし、もちろん中に書かれているエピソードについても知らなかった。ただTwitterで本が出ることを知り、知ったので買った。

 タイトルこそ変わっているけれど、書かれていることはごく当たり前のことであり、また当たり前であってほしい。これまで数多くの人が悪意なくぶつけられてきた(そしてこれからも数多くの人がぶつけられるであろう)「子供はまだか?」「子供はつくらないの?」「絶対子供は作った方がいいよ」などの質問が、無意識に他人を傷付けているという事実。人には人の事情があり、言わないからといって無いことにはならない、黙っているからといって受け入れているわけではない、という当たり前のこと。その当たり前のことをみんな当たり前としてやっていきましょうよ。そんな風にこの本を読んだ。惜しむらくはそれを当たり前と思わない人はこの本に手を伸ばさないのではないかということだ。

 この本に書かれているエピソードは、それが事実であればかなり辛いものばかりである。けれども私はこの本を「辛かった」ではなく「面白かった、笑わせてもらった」という感想にしたいし、著者には「辛かったね」ではなくこれからも笑わせるものを書いていってくださいと言いたい。



数学小説 確固たる曖昧さ

数学小説 確固たる曖昧さ

『数学小説 確固たる曖昧さ』
 しばらく前に妻が買ってきて、読みかけのまま本棚にしまってあったのを見つけて読み始めたら案外面白く、数日かけて読み切った。
 数学小説とあるが、数学の知識はなくても問題ない。分からないところは完全に理解せずともだいたいで読み進めればよい。読者の代わりに登場人物たちが理解してくれるので、自分まで理解したような気になる。数式を解かなければ先に進めない、なんてことはもちろんない。
 主人公はインド出身のラーヴィ・サーニという数学者で、主人公が本格的に数学を始めた学生時代の回想がメインストーリーとなっている。ラーヴィの祖父ヴィジェイ・サーニもまた数学者であり、祖父の遺産でアメリカの大学に進学したラーヴィは大学で数学を教えるニコに出会う。ニコの研究室で祖父の書いた論文を見つけたラーヴィ、しかし論文の注釈には祖父がかつてアメリカのとある街で警察に勾留されていた事実が示されていた。
 ヴィジェイ・サーニ事件の舞台は20世紀初頭のアメリカ、ニュージャージーの架空都市モリセット。アインシュタイン一般相対性理論を発表したのが1916年、ケンブリッジ天文台で光が重力により曲がることを観測したのが1919年。このような時代の転換点を背景に、ヴィジェイ・サーニはなぜ逮捕されたのか、そしてその後どんな人生を送ったのか、過去の新聞記事や担当判事との面談記録からヴィジェイ・サーニの事件の謎を解くパートがメインストーリーに並行して進んでいく。
 またこれら2つのパートに挟まるように、数学史における偉人たち、ピタゴラスカントールガウス、リーマンなどの手記や手紙を作者が創作したものが挿入される。小説内に登場する数学の理論や証明が発見された時の状況を再現するように書かれた架空の手記が、数学史の理解を助ける。

 数学史に詳しい人には物足りないだろうが、前知識のない人、特に文系出身者などには充分楽しめる内容の、数学版歴史小説である。

映画『ローグ・ワン』感想

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー|ローグワン|映画|スター・ウォーズ|STAR WARS|

ローグ・ワンを4DXで観てきた。4DX自体も初体験だった。IMAXと比べるとスクリーンの小ささは気になってしまうものの、4DXにしかないシートの傾きや風や水滴などの特殊効果はとても面白く、また映画の雰囲気にもよく合っていたのでとてもよかった。


感想
・4DXの風が気持ちいい
・3Dメガネは画面が暗くなって目が疲れる
・2D4DXの字幕版があれば一番よかった
・ブラスターを撃つたびに顔の左右から空気が発射されて面白い
・トルーパーが倒れると背中を叩かれる
・雷に合わせて光るフラッシュライトは鬱陶しい
・水滴は思ってたより少ない
・4DXのエフェクトはカメラマン視点なのか登場人物視点なのかどちらかに統一してほしい。シーンによって入れ替わりアレッ?となる
・K2がベイマックスっぽい
・ソウ・ゲイラとタンク背負ってるヒゲ面のおっさんを混同しがち
ジェダイみたいな人が出てくるけどパンフレットによるとフォース使えないらしくただのジェダイオタクだった
・フォース使えないのに弾当たらない
・惑星スカリフの名前が覚えられない
・スターデストロイヤーでピタゴラスイッチ
・最後のシーンどうなってんのあれ。特殊メイク?
・吹き替えでなく字幕版でもう一度観たい
・グッズ売り場はデススターだらけ

駅のエレベーター

 駅のエレベーターなどに乗っていると、ドアが閉まりいままさに出発しようとしているところへ駆け込んで乗り込もうとする人がいる。それ自体はなにも問題はない。私も間に合うのならエレベーターに乗りたいと思う。しかし中には自分から駆け込んで来ているにもかかわらず、籠内の人が開くボタンを押してさも当たり前だというような態度の人がいる。そういう人は「私が駆け込んで来ているのだから中の人はボタンを押すのが当然だ」と思っているのか、自分で呼び出しボタンを押そうとさえしない。このとき私は中からボタンを押さないから、そのままドアは閉まりエレベーターは出発する。こちらとしては彼または彼女がエレベーターに遅れようが一向に構わないので、閉まるボタンを押さないにしてもわざわざ開くボタンを押してやる義理はないのである(ドアが閉まりかけている時に閉まるボタンを押しても無意味)。
 駆け込んで来た人は、残念そうな顔でエレベーターを見送っている。どうして開けてくれなかったのだと。だが忘れないで欲しい。お前が呼び出しボタンを押せばドアは開いていたのだ。タイミングは十分間に合っていたのだ、と。

「教師は社会人の経験が無い」

fktack.hatenablog.jp

fktackさんのブログに私のツイートが引用されている。

fktackさんはこのツイートを読んで

あの先日の福島から避難してきた児童を教師が侮辱した事件を指しているのだな、と思った。

と思って、教師だって侮辱くらいするのだからそれを「信じられない」と言うのはそれこそ信じられないと続けているのだが、私の方はまったくそのニュースのことは想像もしていなくて、たまたまタイムラインに流れてきた「小学校の先生を聖職者みたいに考える人もいるけど、先生の殆どは社会人を経験せずに大学から教師にそのまま行く」とかいうツイートを受けて書いたものだった。
なので私のツイートは私が教師を聖職者と思っている訳ではないのはもちろんのこと、教師を聖職者だと思っている人に向けて書いたものでもない。以前から「教師は社会に出ていないので学校しか知らない」とか「教師は社会経験が無い」という話をよく耳にしていておかしいなあと思っていたので反応しただけです。


大学を出てすぐに教師になった人を「社会人を経験していない」と言っちゃう人、ネットでもリアルでもたまに見かけるのだけれど、まさか本気で言ってるんじゃないと思うけど普通に職業差別だからね。教師は社会人じゃないって言ってるのと同じだから。百歩譲って「教師は民間企業に雇用された経験がないから社会を知らない」と言いたかったんだとしても、じゃあ新卒で入った民間企業にしか勤めたこと無い人は教師の経験も無いのに社会を知ってるの?自営業の経験も無いのに?八百屋や花屋や漁師やプロスポーツ選手の経験も無いのによく自分は"学校しか知らない"教師より社会を知ってるって思えるよな。なんで自分は学校のことを知っていると思うの?働いたことも無いのに。会社員や自営業や公務員や無職、ニート、家事手伝い、年金生活者、ホームレスやその他諸々がいて社会が形成されていると思うんだけどなんで教師だけは社会に参加してないと思っちゃうんだろうね。自分が小学生の時に通っていた小学校生活の感覚で小学校教諭が勤務しているとでも思っているのかね。40分授業したら5分休んで午前中には20分休みがあって給食食べて昼休みが終わったらまた40分授業したら3時には帰れて毎月給料数十万貰えるなんてそんな生活なら俺だって社会人になんかならなくていいから小学校の先生になりたいわ。