問題です。育児をする男性は「イクメン」ですが、育児をする女性はな〜んだ?
「イクメン」という呼び方に違和感を感じませんか?育児をする男性は「イクメン」ではなく「〇〇」です | Conobie[コノビー]
子供がいるとするじゃないですか。すると雑談で必然と子供の話が出現する実感が経験なんですけど、そのとき妙齢から高齢から中堅から若手まであらゆる世代のパーソネルがユースフルな頻出ワードがありまして、
「佐藤君ってイクメンよね〜」
「イクメンやってる?」
「佐藤さんってイクメンですね♡」
はい出ました。出ましたね、そんな上目遣いで潤ませながら「イクメン」なんて口に出されたらイクメンでなくても息子が成長(子育ち)してしまう危険が危なそうですが、そうじゃない人もいてそうじゃない人というのは「同じことをされてもAさんならオーケーだけどBさんならセクハラ」というときのBさんにご登場いただくことになるんですが、さっきのフレーズをBさんに言われてもフツーに不快ですよね。あー嫌だ嫌だ。Bさんが嫌だから仕方ないね、でもAさんに言われても嫌だよ俺は。逆にね、逆にですけど子育て中の男性がいれば子育て中の女性もまあ同じくらいはたぶんいるじゃないですか。子育て中の女性にはなんて言うんですかね。職場の40代のおっさん課長が部下の女性社員鈴木さん(28・仮名)を捕まえて、
「鈴木さんってお子さんいたんだ、じゃあイクウーメンだね! 家事に育児に積極的だね!」
と言ったらどうなんですか、どうですか。流石に職場の空気も「えっ……」か「あっ……」になって課長も「やべっ……」てなるだけならまだ明日から会社に来れますけど、コンプライアンス遵守の精神が明るい職場の風通しがスムースクリミナル、犯罪は許しませんから何かあったらすぐに人事に相談しなさい株式会社だったら課長はセクハラで訴えられてもれなく懲戒解雇になる未来が予見可能性なものなのに、イクメンが許されているのはおかしい。おかしいだろ。幸いそんな課長は存在しない非実在社員なので問題は露見せずに済みますが、問題はイクメン使い。右手に剣を持ち左手からイクメンを出すような連中ですよ。普段は剣を収納していてパッと見イクメン使いとわからないんですが、彼ら彼女らは至るところに身を潜め次の攻撃の機会を窺っている。
「今日は保育園に子供を迎えに行くので帰ります」
「へぇ迎えに行くんだ、イクメンだね!」
「家で育児してるんですか?」
「まあ、ご飯作ったりとかお風呂入れたりとかですかね」
「イクメンですね!」
「休みの日とかなにしてるんですか?」
「先週は子供連れて公園に行きました」
「イクメンじゃないですか!」
素早いですね〜子供の話題が出るや否や即次のターンでイクメン口撃を繰り出すその反応の良さ、正にイクメン使い。攻撃された方は「うけながす」か聞こえないフリをしてやり過ごすしかないですね。概ねこれらが許されていてなぜイクウーメンが許されないのか。
「子供が急に熱出しちゃって、保育園に迎えに行かないといけないので早退します」
「了解了解! イクウーメンは大変だね」
「えっ……課長……」
課長謹慎中なんだから会社出てきちゃダメじゃないですか。鈴木さんも鈴木さんですよ。なぜイクメンは許されてイクウーメンは許されないのか。いや誰も使ってないし誰か許してほしいのか? そもそもイクウーメンの語感がいけない。イカナイウーメンを連想させる雰囲気を醸し出してる。最低だな。でもそれはイクメンも一緒だろ。誰だよイクメンなんて言い出した奴は。そう思って"イクウーメン"でググってみたら冒頭の記事が出てきました。おわり
Suicaで自動改札を通るときに失敗する人の行動パターン
- Suicaが見つからない
- Suicaにチャージされていない
- 定期入れにSuicaが入っていない
- 定期入れにSuicaが2枚入っている
- Suicaじゃないカードでタッチしている
- タッチする速度が速すぎる
- タッチする距離が遠すぎる
- 切符のところに入れようとしている
- カバンの底にSuicaを入れたままタッチしようとして反応しない
- カバンの底にSuicaを入れたままタッチしようと思ったらSuicaが入っていない
- カバンの底にSuicaが2枚入っている
- 前の人が失敗する
- 前の人が失敗したのにそのまま通過してしまう
- 前の人がいつまでもブロックしている
- 実は入場したときに失敗している
- 入場したときにタッチしたSuicaと別のSuica
- 入場したときは切符だった
- 入場した駅で出ようとする
- 切符を先に入れてからタッチしないといけないのに先にタッチしてしまう
- 同時に入れるべき特急券を無くした
- 降りる駅がSuica非対応区間
五反田 「おにやんま」
最近は神保町の丸香ばかり行っていたのだが久しぶりに五反田に用事があったので駅前の「おにやんま」へ行ってうどんを食べてきた。
おにやんまへはJR五反田駅の西口から大崎方面に山手線の線路沿いを歩いてすぐ、線路が架かった道路を一本渡ったところにある。距離は近いものの道路を横断するには目黒川寄りの横断歩道まで少し歩くか、駅東口の歩道橋を使う必要がある。
五反田駅西口
奥に見えるのがお店
店内は間口も奥行きも歩幅5歩分程度しかなく非常に狭い。中央のさらに狭い厨房をコの字型のカウンターが取り囲むように10人の客が立つ完全立食。厨房では麺茹で器、天ぷらを揚げるフライヤー、出汁の入って火にかかった鍋、ネギなどのトッピングを行う作業台が並びここに2から3人の店員が立ち常時動き回り次々と来る客をこなしていく。昼時ともなれば店前には15人近く行列ができながら待ち時間はおそらく5分を超えない。この高度に効率化されたオペレーションは見るものがある。
外に券売機が置かれそこで食券を買うと厨房内の印刷機から自動でレシートが刷り出される仕組みになっていて、それを見て順番に麺を茹でているのだろう。店内に案内されるや否やカウンターの上に注文していたうどんが置かれる。
常連客たちはよく訓練されていて、食べ終わっていつまでも饒舌っているものはいない。ロット乱しは許されないのだ。
頼んだこれは特上天ぷら冷やぶっかけ大盛(680円)
写真には撮っていないがゲソ天(120円)を追加した。ゲソ天はセットメニューに入っていないからか、このときは揚げたてを出してくれてとても美味しい。
天ぷらの中身は海老が2つ、サツマイモ、ニンジン、かしわ天。かしわ天というのは鳥肉のこと。
普通の天ぷら冷やぶっかけには海老1本とかしわ天と野菜が一つ入っている。
この店では丸香でいうところの「冷やかけ」(水で締めたうどんに冷たい出汁がかかっている)を「ぶっかけ」と呼んでいる。すだちは入っていない。
麺は歯応えがあって美味しいクセになる味。また行きたい。
夢
大学の年に一度のウェルカムパーティーに行く。友人二人と一緒に来ていた。始まる前に何人かと名刺交換をした。やがて始まるが、つまらないので帰る。
高級マンションの4階に行くとそこでもパーティーをやっている。マンションのエレベーターはセキュリティカードをかざさないとフロアに停止しないシステムで、4階はこの一部屋しかない。主催は部屋の持ち主の老婆だった。私は老婆が友人と東京マラソンに出る際に運転手をしたことがあるが、老婆は私を覚えていない。こんなに食べ物も飲み物もあって参加費はいくらなのかと聞くと数百円だと言われる。
さっきのパーティーにいた人達もやがて部屋に入ってきて、結局もとと変わらなくなってしまった。
パーティーも終わりに近づき、食べるものも飲むものもないので帰る。深夜の街を警察に見つからないように自転車で暴走した。
2016.4.26
◆
マンションの外廊下で刃物を持った派遣社員の松本さんに詰め寄られる。
「私のこといつも見てたの知ってるんですから。気持ち悪い」
松本さんはナイフの刃先をこちらに向けて近づいてくる。果物ナイフだった。
「いやいや見てないですよ」
「見てたじゃないですか」
周りの部屋のドアから住人が顔を出してこちらの様子を伺っている。
松本さんがナイフを振り回す。それを避けながら松本さんを突き飛ばす。彼女が後ろによろめく。次の瞬間、隣の部屋のドアが開いたと思うと刺股が飛び出してきて彼女の身体を廊下の手摺壁に押さえつけた。
2016.4.20
◆
家に帰ると冷凍した人間の脚が送られてきて、冷凍庫に入らないのでどうしたものかと困る。保冷バッグに入れてから大きな肩掛けバッグに入れて街を歩く。周囲の人間を見渡し、この中で鞄の中に人間の脚を入れているのは俺だけだろうなと優越感に浸る。
宝くじに当たった。手元の宝くじと新聞の当選番号を見比べて確かめると、10桁以上ある数字の全てが一致した1等だった。当選金額は1000万円。それから数日は1000万円をどうやって使おうか考えて過ごした。今すぐに欲しいものもないのだから取り敢えず半分は貯金して半分は株や投資信託を買うことにしよう、住宅ローンを返済するのは税額控除がもったいないからやめよう、などと考えていると目が覚めた。
目が覚めるとどうもあれは夢だったかのように思えてきたのはその時点ではまだ当選したことを信じきっていたからで、あれは夢ではないと思っていた。数秒前まで綿密な投資計画を考えていた男がすぐに現実を受け入れられる筈もなかった。仕方がないので抽斗から宝くじを引っぱり出してきて新聞の当選番号欄と比べて見るともちろん当選はしていなかった。なんだ夢だったのか。ガッカリして外れ券は誰かにあげてしまった。そこは郵便局のカウンターのような所で向かいに職員の男が座っており、テーブルの上には宝くじの外れ券が束になって乗っている。その男に外れ券を渡した。
「この宝くじの束はどうするんですか?」
「これはお客さんに配るんですよ。サービスのようなものです」
男は束を数え始めた。
「でももう当選発表終わってますよね。だからみんな外れですよね。一の位が揃うと300円が貰える、それすらももう残ってないんじゃないですか」
「そうですね。ですが探す楽しみがありますから。確かめる楽しみというんでしょうか。新聞の当選番号欄と、比べられる宝くじがあればいいんです。当たりかどうかは関係ないといってはなんですが、数字を見比べるのが目的ですから当たり外れは二の次です。彼らは暇なんですよ」
「彼ら?」
「うちのお客さんです」
男はテーブルの上の大きな束を客に配りやすい小さな束に仕分けて並べている。そこで目が覚めた。
起きてからよくよく考えてみると、私は宝くじを買ったことなんか一度もなかった。
2016.4.19
強風
昨日のように暖かく風の強い日はつい外出をしたくなる。理由はお察しの通りであろう。朝からの強風は益々勢いを増し近所の鉄塔は風切り音を轟かせ、上空は雲の流れ早く時折差す陽もまたすぐに雲に覆われると思いきやその雲も流れて強い陽射しが庭に注ぐ。昼前には雨も混じり始めた山のような天候だった。
北関東の若者が集うとある商業施設に行こうと電車に乗り、駅から施設までを地上2階レベルで繋ぐペデストリアンデッキを歩いているといきなり後ろから声がした。
「あ、綺麗なお姉さん!」
「綺麗なお姉さん! カッコいー!!」
声に思わず振り向く。それは声がしたから振り向いたので他意はない。あるいは危険があってはいけないという思いやりの心からである。決して綺麗なお姉さんに釣られたわけではない。
デッキ上に設置された商業施設内のシネコンで上映されている映画のポスターが入った箱形の看板、その前に5歳くらいの男の子2人組が、手にはバレーボールの応援に使う細長い風船のようなものを持ちながら、ポスターのある一点を指差している。それはプリキュアだった。
彼らが指差すその絵の中心に描かれたプリキュアは、装飾の付いた派手な衣装に包まれ、他のプリキュア達を従えていて強そうで確かにカッコいい。私は5歳の男の子の中で「綺麗なお姉さん」と「カッコいい」とが素直に繋がるところにいいようのない温かみを感じた。
強風に困っている綺麗なお姉さんはどこにもいなかった。私は10秒前の自分を愧じた。
『寓話』以降、最近の読書
なにも長く書くことがいいというわけでもない。だからサラサラと最近の読書について。
先月の初めに小島信夫の『寓話』を読み終わり、その後『美濃』『残光』と続けて読んだ。
- 作者: 小島信夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/10
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「ルーツ前書き」と題された序盤の数章は退屈するところもあったが徐々に面白くなっていった。
これは知らずに読んだのだけれど、読み終わって解説を見てみると保坂和志が解説を書いていた。(講談社文芸文庫)
- 作者: 小島信夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/10/28
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この作品はまさに小島信夫の集大成で過去の作品が次々と引用されている。私は『残光』を読んだ後に『菅野満子の手紙』を読んだのだけれど、『残光』は『菅野満子の手紙』のエッセンス版のようにも読めるようになっている。てっきり『残光』も他の長編小説と同じようにどこかの雑誌に連載されていたものだと思っていたが、一挙掲載だと読んでから知って驚いた。
ちなみに『菅野満子の手紙』は小島の『女流』と由起しげ子の『やさしい良人』について登場人物たちが延々と手紙を書いたり電話をしたりする話であるが、小島信夫はこの過去作品を登場させて話を広げていくやり方をずっとやってきたことが他の作品を読んでいてもわかる。
小説内に過去作品のことが書かれていれば、それを読んだことがあるかないかで読者の受け取り方は当然変わってしまう。『残光』ではそれを埋めるためにあれほどまでに長文で引用をしたのか、それはわからない。
引用箇所は長いが、元の作品を読んだことがあれば、抜き書きすれば長い文量のものがたとえ丸々そこに引用されていなかったとしても、読者の身体の奥に気分としては存在している。だから引用は読んでいない人のためにあると言っていい。あるいは小島信夫は自分の書いたものを読み返さないと言っているから小島信夫自身のためかもしれない。
気分として存在しているというのは私の場合は『寓話』がそれで、読んでから日が浅いのもあると思うが『残光』の中にある『寓話』の引用部分に差し掛かったときに一瞬で『寓話』を感じた。小島信夫風の言葉で言えば響き合うということかもしれない。小島信夫の小説を読んでいるとこちらも共振できるように、小島信夫の小説のもつ固有の振動を身体に入れるように、他の作品を読みたくなる。
『残光』を読んでいると『菅野満子の手紙』が読みたくなるからこれも図書館で借りて読んだ。
私は編集長がある女性と対談した内容を小島信夫に手紙で報告してくる数章の場面が面白かった。編集長が自分が言った台詞のように「」つきで書きながらすぐあとに、
と口に出かかったのですが、もちろんこれは、ぼくは口には出しませんでした。
(462ページ)
だったり、
私はこの終わりの部分は、口に出すのをさしひかえました。
(440ページ)
などと否定するところなど笑ってしまった。
後半になると、手紙の送り主が変わって、変わるたびに事実が覆されていくところなども良かった。しかしこの『菅野満子の手紙』も長い小説なので読むのに随分時間がかかってしまった。もちろん時間がかかった方がいいという見方もあるのだけれど。
『寓話』や『菅野満子の手紙』を手にして、分厚いな、長いな、と思ったら『残光』から読んでみるのがいいと思う。『残光』もこの二つを読んでいた方が面白く読めるのだけれど、『残光』を読んで面白かったら結局はこの二つを読むことになるのだから、その後でまた『残光』を読めばいい。
- 作者: 山下澄人
- 出版社/メーカー: 講談社
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なんとなく想像していた通りだったが面白かった。頭の中に映像が流れてきて、映画のシーンやカットを考えているときの頭の中のような小説だった。
- 作者: 小島信夫,森敦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/02/11
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この『対談・文学と人生』の中では度々『美濃』のことが話題に上がっている。篠田賢作や中嶋祥雲堂や登場人物のモデルになった人のことなど”舞台裏”のようなことが書かれている。
出ていない人は面白くないし、出た人は怒るしね(笑)。オレと違うとか、それからオレのことについてもっと書くことがあるじゃないかとか、また書いてない人も注進をするわけ。もっとああいうことも書いたらどうだとか。
(104ページ)
森敦のことをまだ良く知らない。『寓話』にも登場する森敦の『意味の変容・マンダラ紀行』の文庫を書店で見つけてパラパラめくってみたが、とてもいま手を出せるような内容では無かった。森敦のプロフィールを見ると、横光利一に師事と書いてある。横光利一と言えば『機械』をズイショさんが以前薦めておられた。『機械』は青空文庫のkindle版があったので、以前ダウンロードしたが、まだほんの数行しか読んでいない。次に長編を読み出す前に読みたい。
- 作者: 横光利一
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小島信夫と森敦の対談の中で触れられている、永井荷風の『濹東綺譚』をAmazonで買った。
- 作者: 永井荷風
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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かつて向島にあった玉の井の私娼窟が舞台で、森敦曰く「あれは小説を作ろうという小説、あるいは小説を孕んだ随筆ともいうべきもの」という。小説の内部と外部の接続、小説の新聞性、随筆性についての話の中で取り上げられていた。
私は主人公が、娼妓のお雪に対してこれ以上お互い深入りする前に別れを告げようとするも結局言うことができずに、
今夜あたりがそれとなく別れを告げる瀬戸際で、もしこれを越したなら、取り返しのつかない悲しみを見なければなるまいというような心持が、夜のふけかけるにつれて、わけもなく激しくなって来る。
(128ページ)
というところから始まるくだりなどが良かった。どのようにいいのか、いま色々と考えて、書いては消してを繰り返すが上手く言葉にできないというかしたくない、言葉に固定していまいたくない。
『対談・文学と人生』はまだ三分の一程度読んだだけで、これから少しずつ読んでいきたい。
その他は新潮5月号に掲載された、保坂和志の『キース・リチャーズはすごい』を読んだ。
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/04/07
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同じく保坂和志、群像4月号掲載の『地鳴き、小鳥みたいな』を読んだ。小島信夫の『美濃』を意識したような小説だった、実際『美濃』が引用されていたかもしれない。
- 出版社/メーカー: 講談社
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保坂和志の『遠い触覚』を昨年読んで以来、小島信夫ばかり読んでいるのだが、これで『寓話』『美濃』『菅野満子の手紙』と代表的な長編をいくつか読んだことで、少しずつ小島信夫文学に慣れてきたと思う。
『遠い触覚』の書き出しは次のように始まる。
小島信夫の代表作は『別れる理由』ではなく、『私の作家遍歴』と『寓話』だ。正確なところはいまは調べるのが面倒なので調べないが、『別れる理由』は一九六八年から八一年まで約十三年間『群像』に連載され、『私の作家遍歴』は七〇年代半ばから八〇年まで『潮』に連載され、『寓話』は八〇年から八五年まで、はじめのうちは『作品』に連載され、『作品』が廃刊になったあとは『海燕』に連載された。小島信夫はこの時期、他に『美濃』を七七年から八〇年まで、『菅野満子の手紙』を八一年から八五年まで文芸誌に連載した。
この中で『別れる理由』ばかりが長さゆえに有名になってしまい、『別れる理由』はその評判のために意外なことに三刷か四刷まで版を重ねているのだが、内容のとりとめのなさにたぶんみんな辟易して、他の本にまで手を出さなくなってしまった。なんと皮肉な事のなりゆきだったことか! いっそ、『別れる理由』が評判にならなかった方が他の本が読まれたのではないか。
『寓話』『菅野満子の手紙』を読み終わり、次になにを読もうかというところで、神保町の古本屋で『別れる理由』を見つけた。
3巻セット箱付で3000円。代表作ではないというこの小島信夫の代表作を、これからしばらく読んでいこうと思う。
特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
マッサ パプリカの調味料
マッサというパプリカと塩の塊を作ります。
マッサとはポルトガルの調味料らしいですが、ポルトガルで使われているのを見たことがないので確認したわけではありません。ポルトガルに行ったこともありません。
濃いパプリカの香りと濃い塩分が楽しめます。ドレッシングに入れるのもいいですね。
ではやっていきます。
これはパプリカです。2個使います。
切ります。ヘタと中の白いのは取って洗います。このあと塩に漬けていくので、適当なサイズに切ります。
これは塩です。大さじ4杯の暴力性にクラクラしそうになりますが怯まずにやっていきます。雪みたい。
揉みます。あまりの揉み速さにブレている。
手がしょっぱくなりました。
はい。
はい。
このままラップをして冷蔵庫で3日ほど塩漬けにします。2日でも4日でも良さそうですが、曜日の都合上3日です。その辺は適宜やっていきましょう。
3日後です。
水は捨てます。
拭きます。
だいぶ水が抜けてきましたが、さらに水分を飛ばすためにオーブントースターで焼きます。
天日干しにするやり方もありますが、時間がかかるので、オーブントースターでやることによって時短になります。
はい。
なにこの色。
焼きました。
焼く前と焼いた後を比較することで焼いたことがわかります。
2回に分けて焼いたのがこれです。
あとはこれをオリーブオイルとミキサーに入れて混ぜます。
オイルを適当に入れていきましょう。
はい。
混ぜます。
混ぜていくと余剰スペースが生まれるのでパプリカを追加投入します。
混ざりました。
こんなもんでいいでしょう。
あとはこれを適当な煮沸した瓶にうつしかえて保存します。冷蔵庫でひと月くらいはいけるんじゃないでしょうか。試していないので、自己責任でお願いします。
入りきりませんでした。
これは瓶です。このまま冷蔵庫に入れます。
冷蔵庫で冷やした方がパプリカの香りが美味しい気がする。
写真によってパプリカが赤かったりオレンジだったりしますがこれがホワイトバランスです。
これは瓶に入りきらなかった分です。
ほぼ塩なのでこんなに食べると死にます。
使うときも塩の代わりと思って使いましょう。マッサを入れたらその分塩を減らさないと、死にます。
まとめ
材料
- パプリカ 2個
- 塩 大さじ4
- オリーブオイル 適量
作り方
- 塩漬けにしたパプリカを焼いて乾燥させてオリーブオイルと一緒にペーストにする。
ありがとうございます。
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